第75回小学館児童出版文化賞にツバメの親子はどこにいるとりょこうの2作が決定
第75回小学館児童出版文化賞の最終審査会が9月10日に行われ、今年度の受賞作が決定した。受賞作には、樫崎茜作の『ツバメの親子はどこにいる』と、麻生知子作の『りょこう』の2作品が選ばれた。受賞者には正賞として笹戸千津子作のブロンズ像「わかば」、副賞として賞金100万円が授与され、贈賞式は11月12日に都内で挙行される予定となっている。
2つの受賞作と著者の紹介
受賞作の1つである『ツバメの親子はどこにいる』(樫崎茜/作、くもん出版/刊、発行2025年9月25日)は、視覚障碍者の両親のもとに生まれた兄弟の成長を昭和・平成・令和の時代を通して描いた家族小説である。著者の樫崎茜は長野県生まれで、2006年に講談社児童文学新人賞佳作を受賞した。デビュー作『ボクシング・デイ』(講談社)で第18回椋鳩十児童文学賞を、『満月のさじかげん』(講談社)で日本児童文学者協会新人賞を受賞している。

もう1つの受賞作である『りょこう』(麻生知子/作、福音館書店/刊、発行2025年5月15日)は、孫と祖父のはじめての旅行をユニークな構図で描いた絵本作品である。著者の麻生知子は1982年埼玉県生まれの画家、絵本作家で、2008年より画家の武内明子とともに日本全国を旅して作品の題材と展示場所を探し制作・発表する≪ワタリドリ計画≫の活動をおこなっているほか、山内龍雄芸術館を運営している。
第75回の選考経過と審査委員
今回の選考では、2025年3月から 2026年2月までに発表された、絵本、童話・児童文学、その他の出版物(翻訳・キャラクター・コミックスなどは除く)で、幼年ならびに少年少女に推薦したい優れた作品が対象とされた。

審査委員・作家・画家・写真家・書評家・出版社・新聞社・児童文化団体・図書館・書店・読者から推薦を募って作品を収集し、児童出版文化賞事務局内の委員会による予選を経て候補作が選定された。最終審査は、荒井良二、鈴木のりたけ、舘野鴻、森絵都、椰月美智子の5名の審査委員により行われ、9月10日に受賞作が決定した。
今年度の候補作品
今年度の候補作として選ばれていた作品は以下の通りである。
- 読み物『イタチと野ネズミのはなし』(山下雅洋/文、アリス館、2025年7月25日)
- 読み物『それいけ!平安部』(宮島未奈/著、小学館、2025年4月21日)
- 読み物『ツバメの親子はどこにいる』(樫崎茜/作、くもん出版、2025年9月25日)
- 読み物『ふたりのマンガ線』(庭野るう/作、フレーベル館、2026年1月)
- 読み物『ポジション!』(高田由紀子/作、岩崎書店、2025年10月31日)
- 読み物『妖怪サトリのウロコ落とし』(長谷川まりる/作、小学館、2025年7月14日)
- 絵本『ある星の汽車』(森洋子/作、福音館書店、2025年10月5日)
- 絵本『くも』(しおたにまみこ/作、偕成社、2025年8月)
- 絵本『ゾウとクジラ』(たなかしん/作、小学館、2025年7月22日)
- 絵本『どきどきしてる』(たけがみたえ/作、偕成社、2025年8月)
- 絵本『どろぼうジャンボリ』(阿部結/作、ほるぷ出版、2025年4月8日)
- 絵本『やさしいさんぱつや』(くすのきしげのり/作、横須賀香/絵、小学館、2025年11月10日)
- 絵本『りょこう』(麻生知子/作、福音館書店、2025年5月15日)
小学館児童出版文化賞について
小学館児童出版文化賞は、児童出版文化の向上に貢献すると認められる作品および作家を毎年選定し顕彰する賞である。1952年に小学館創業30周年を記念して「小学館児童文化賞」として創設され、1960年に「小学館文学賞・絵画賞」に改められた後、1996年以後は「小学館児童出版文化賞」に引き継がれている。
公式サイトのURLは以下の通りである。
- 小学館児童出版文化賞 公式サイト:https://sho.jp/cpc_award
本記事は小学館の発表をもとに作成されています。
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