長野・安曇野で新品種の夏秋いちご「あまあづみ」誕生
長野県安曇野市農業再生協議会は、市内の生産農家が育成した新品種の夏秋いちごの名称を「あまあづみ」に決定した。この新品種は、市内の夏秋いちご農家である堀井勇司氏が10年の歳月をかけて開発したもので、さわやかな甘みと香りの高さが最大の魅力だ。
安曇野市は、豊富な湧水と冷涼な夏の気候を生かし、20年ほど前から夏秋いちごの生産を始めた。現在では47戸・6.4haの作付けにまで成長し、全国有数の夏秋いちご産地となっている。しかし、消費者の手に渡るころには「長野県産」となってしまい、「安曇野=夏秋いちごの産地」というイメージの定着には至っていなかった。
そこで、「安曇野生まれの新品種」誕生をきっかけに、「夏秋いちご=安曇野」と広くPRしていくために、名称募集を実施。全国各地から1,200件以上の応募があり、市内の小学生である原優真さんが考案した「あまあづみ」に決定した。「あづみ」が入っていることから安曇野を連想しやすく、ひらがなでよみやすく親しみやすいこと、新品種の特徴である「あまみ」をPRできることが選考の理由だ。
安曇野市農業再生協議会は、今後「あまあづみ」を安曇野の新たなブランドの一つとして広げていく方針だ。