CyCraft Japan、AI活用のアイデンティティ・リスク管理サービス「XCockpit Identity」提供開始

株式会社CyCraft Japanは、最先端の生成AI技術を活用し、企業のアイデンティティ・リスク管理を支援する新サービス「XCockpit Identity」の提供を開始した。

近年、サイバー攻撃者は企業の正規アカウントを悪用し、内部環境に侵入するケースが増加している。CyCraftの調査では、台湾企業の70%以上がActive Directory Certificate Services(ADCS)を利用しており、その約56%が管理者アカウントへの権限昇格リスクを抱えているという。

XCockpit Identityは、既存のアカウント権限の継続的な把握、ハッキングリスクの分析、対策の実施を支援し、Identity Attack Surface Management(IASM)の効率的な運用を実現する。CyCraftが独自開発したAIアルゴリズムを使い、オブジェクト間の関係性を自動分析し、複雑なアカウントと権限の設定を可視化する。また、セキュリティ解説のために特別にチューニングされた言語生成AI「CyCraftGPT」を使用し、日本語による詳細解説及び分析レポートを生成・提供する。

XCockpit Identityの大きな特徴は、管理者が把握していない特権アカウントやシャドーアカウントを特定できること、AIにより生成された攻撃パスシミュレーションにより、管理者が攻撃者の特権取得ルートを即座に確認できることだ。

CyCraftは5月にNTTアドバンステクノロジとの提携を発表したのに続き、日本でもXCockpit Identityの提供を開始する。日本市場へのさらなる浸透と、AIを活用した自社ソリューションで日本企業のセキュリティ強靭性強化を目指す。