静岡県焼津市とHIKKY、メタバース活用で地域活性化へ

株式会社HIKKY(以下、HIKKY)は2024年7月2日、静岡県焼津市(以下、焼津市)と包括連携協定を締結した。HIKKYは世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット」を主催しており、今後はその企画運営で培ったメタバース活用のノウハウを提供し、焼津市の観光・文化振興及び地域活性化に関する取り組みを推進していく。

焼津市は2022年夏からバーチャルマーケットに4回連続で出展しており、これまでに累計のべ70万人超が焼津市のブースを訪れている。バーチャルマーケットでは、世界初のバーチャル上での「マグロ解体ショー体験」や「マグロ一本釣り体験」、「海鮮丼タワーバトル」といったVRならではのコンテンツを展開。来場者が楽しみながら市に興味を持てる場を創出し、市職員がメタバース空間に入って来場者とコミュニケーションを取ることで中長期的な関係構築を行ってきた。

今後の取り組みとして、7月から開催予定の「バーチャルマーケット 2024 Summer」では、ドローンを使用した360°映像で漁業風景や街並みなど市の魅力を体感できるコンテンツを用意。さらに、制作されたバーチャル空間は常設化され、市内外の幅広い世代がメタバースを気軽に体験できるよう活用される予定だ。

また、HIKKYの独自技術を活用した新たな観光促進や、メタバース空間での教育・歴史・文化の体験など、地域活性化に資する取り組み全般での連携も見据えている。

焼津市長の中野弘道氏は、「バーチャルマーケットに出展し、VR空間ならではの非日常体験やコミュニケーションを通じてその楽しさを実感できた。今後は、HIKKY社の技術と知見を新たな観光施策に活用し、地域課題の解決に向け連携していく」とコメントしている。

HIKKYの舟越靖代表取締役CEOは、「これまでバーチャルマーケットを通じて、焼津市をはじめとする自治体や個人、企業の素晴らしさを世界中に発信してきた。今後は、現実の街とバーチャル空間を繋ぐ独自サービスやメタバースにおける豊富な社会実装ノウハウを活用し、焼津市の多様な価値向上と地域課題の解決に貢献したい」と述べている。