スペースデータに元陸自の山本篤氏が参画、防衛・防災分野の技術実装を強化
株式会社スペースデータは、2026年9月に元陸上自衛隊の山本篤氏が参画したことを明らかにした。同社は山本氏の知見を活かし、防衛や防災の分野における運用要件の整理や顧客連携を推進する。現場の知見をフィジカルAIやデジタルツイン、M&S(モデリング&シミュレーション)技術へ実装し、防衛事業の拡大を図る方針だ。
参画の背景と役割
スペースデータは、地球と宇宙を精密に再現するデジタルツイン技術を基盤に、防衛省・自衛隊の先端技術関連プログラムへの採択や統合防空ミサイル防衛(IAMD)・航空作戦シミュレーターの公開など、防衛・安全保障領域の事業を本格化させている。
これらの技術を防衛や防災の現場で機能させるには、部隊運用や訓練、災害対応の実態に即した要件定義やシミュレーションの妥当性検証が不可欠となる。山本氏は自衛隊での航空運用、指揮幕僚活動、教育訓練の経験を活かし、課題の構造化や顧客連携を担うとともに、技術開発と組織知の蓄積を推進する。
山本篤氏の経歴とコメント
山本氏は1983年生まれ。2006年に防衛大学校(情報工学科)を卒業して陸上自衛隊に入隊後、第3対戦車ヘリコプター隊(現在は第1戦闘ヘリコプター隊に改編)や第5対戦車ヘリコプター隊で約10年間にわたり飛行実務に従事した。第62期指揮幕僚課程を修了後、自衛隊兵庫地方協力本部募集班長や陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課を経て、2022年より陸上自衛隊教育訓練研究本部教育部教官を務めるなど、幹部自衛官として20年間のキャリアを持つ。

参画にあたり山本氏は、防衛・防災の現場が本当に必要としている要件を技術の言葉に翻訳し、現場の人たちが実際に使える形にしていくことが自身の役割であるとし、自衛隊で培った経験を日本の安全保障と社会全体のレジリエンス強化に役立てたい旨のコメントを寄せている。
今後の展望
スペースデータは、山本氏の参画を通じて、部隊運用や災害時の意思決定をデジタルツイン上で検討・訓練できる環境の構築を進める。防衛と防災の双方で培われた運用と教育の知見を事業へ結実させ、宇宙を誰もが活用できる社会の実現に向けて取り組みを続けるとしている。
株式会社スペースデータの概要
- 社名:株式会社スペースデータ
- 代表:佐藤航陽
- 所在地:東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
- 資本金:15億1300万円
- 事業内容:宇宙開発に関わる投資と研究
- HP:https://spacedata.jp
本記事は株式会社スペースデータの発表をもとに作成されています。
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