北大と15th Rock、目標総額30億円の大学発ベンチャーファンドを組成
北海道大学とベンチャーキャピタルの15th Rock株式会社は、大学発ベンチャーファンド「北海道大学 Green Frontier Fund 1号投資事業有限責任組合」を組成した。本ファンドは目標総額を30億円とし、すでに2社への投資を実行している。北海道大学の研究シーズの社会実装や起業文化の醸成を通じ、北海道を核とする強固なスタートアップ・エコシステムの構築を目指す。
北海道大学は研究成果の社会実装を進めるため、2023年に大学発ベンチャーファンドを設立・運営するベンチャーキャピタルを公募した。その結果、同大学の卒業生が2019年に創業した15th Rockが運営事業者に選定され、2024年3月に協定を締結した。その後、札幌市や地域金融機関、事業会社などの参画を得て今回のファンド組成に至った。
本ファンドでは、北海道大学の研究シーズ社会実装による新産業創出、卒業生や教職員・学生が関与するスタートアップへの投資による起業文化の醸成、道外および海外スタートアップへの投資による人材や企業の北海道への誘致という3つの実現を目指している。
4つの重点投資領域
本ファンドでは、以下の4分野を重点領域として投資を進める方針だ。ファンド名の「Green」は北海道の自然資本を基盤とする持続可能な産業を、「Frontier」は北海道大学の基本理念の一つであるフロンティア精神を表している。
- アグリフードテック関連:農業、林業、水産業をはじめとする第一次産業の高度化
- クリーンテック関連:GX(グリーントランスフォーメーション)およびサステナビリティに資するエネルギー・環境技術
- セミコンダクター関連:北海道で集積が進む半導体産業を支える技術
- Human Augmentation関連:人間の能力をテクノロジーで拡張する技術
組成されたファンドの概要は以下の通り。
- 名称:北海道大学 Green Frontier Fund 1号投資事業有限責任組合
- 無限責任組合員:15th Rock株式会社
- 有限責任組合員:札幌市、株式会社北洋銀行、株式会社北海道銀行、株式会社日本政策投資銀行、株式会社ダイナックスなど
- 目標総額:30億円
- 存続期間:10年
- 組成時期:2026年3月(ファーストクローズ)
無限責任組合員を務める15th Rockは神奈川県横浜市に拠点を置き、中島徹氏と源健司氏が代表を務めるベンチャーキャピタルで、人間の能力拡張やコンシューマーサービス領域への投資活動を展開している。
本記事は北海道大学および15th Rock株式会社の発表をもとに作成。
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