NanoFrontier、経産省の高度IT・AI人材インターン受入企業に採択
宮城県仙台市に本社を置くNanoFrontier株式会社は、経済産業省の「Global South – Japan Tech Talent Internship」において受入企業として採択された。同プログラムを通じ、ソフトウェアエンジニア職として海外の理系高度人材を受け入れる。これにより、シミュレーションやAI、ロボット評価を組み合わせた研究開発の自動化を進める方針だ。
採択の背景と研究開発体制の強化
経済産業省が平成31年4月に発表した「IT人材需給に関する調査(概要)」によると、日本国内のIT人材は2030年時点で最大約79万人の需給ギャップが生じると試算されている。特に材料開発の現場では、実験を実施する力とデータを情報として扱う力の両方が求められる。
NanoFrontierは、製造プロセスのシミュレーション、AI、ロボット評価を統合した研究開発自動化パイプラインの構築を重点領域と位置づけている。同社は化学や材料の専門性に加え、ソフトウェアの実装力を併せ持つ体制づくりを進めており、AIやデータ分野を学ぶ理系人材が厚みを増すグローバルサウス諸国からの人材受け入れを決定した。同社にとって、海外の学生とともにインターンシップを実施する初の機会となる。
今回のプログラムを通じて、NanoFrontierは以下の項目に取り組むとしている。

- 研究開発の自動化の推進:ソフトウェアエンジニア職として受け入れ、実験の設計から評価までを人手に頼らず運用できる体制を目指す。
- 実験データを資産として扱う仕組みづくり:日々の実験データを記録・解析・再利用できる基盤を整え、データ蓄積による開発の高速化を図る。
- 受け入れ体制の整備:英語でのやりとりを含め、海外からの参加者が力を発揮しやすい環境を整備する。
今後の展望と代表者の見解

NanoFrontierの代表取締役である井上誠也氏は、材料開発は実験を回す力とデータを扱う力の両方がそろって初めて加速すると指摘し、「まずは今回のインターンシップに真剣に向き合い、来てくれる方にとっても当社にとっても意味のある期間にしてまいります」とコメントしている。
同社は今回のインターンシップを足がかりに研究開発の自動化を進め、製造条件の再現性向上と小規模製造への移行を支える土台を築く計画だ。今後は材料を自ら製造し、安定供給できる体制の構築を目指すとしている。
事業および関連概要
「Global South – Japan Tech Talent Internship」は、経済産業省の令和7年度補正「技術・人材連携を通じたグローバルサウスとの共創事業(優秀なIT・AI人材獲得に向けた人材活躍プラットフォーム事業)」の一環として実施される。グローバルサウス諸国のIT・AI・半導体分野などを学ぶ高度人材を対象にインターンシップなどの機会を提供し、日本企業との人材交流促進を図る。事務局はデロイトトーマツベンチャーサポート株式会社およびTech Japan株式会社が務めている。
NanoFrontier株式会社の概要は以下の通り。

- 会社名:NanoFrontier株式会社
- 代表者:代表取締役 井上 誠也
- 所在地:宮城県仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学産学連携先端材料研究開発センター215号室
- 設立:2025年4月7日
- 主な事業内容:有機ナノ粒子化技術を用いた試薬品・機能性材料の研究開発、製造、販売、製造受託、技術ライセンス供与およびコンサルティング
- 公式サイト:https://nanofrontier.jp
本記事はNanoFrontier株式会社および経済産業省の公表情報をもとに作成。
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