北野武監督とAmazon MGMスタジオが長編映画製作を発表

Amazon MGMスタジオは2024年6月19日、世界的に高い評価を得ている映画監督の北野武氏が監督・脚本・主演を務める長編映画の製作を発表した。

北野監督は1989年の『その男、凶暴につき』で映画監督デビューを果たして以来、『ソナチネ』(1993年)、『キッズ・リターン』(1996年)、『アウトレイジ』シリーズ(2010年~2017年)など計19本の長編映画を手掛けてきた。1997年には『HANA-BI』が第54回ヴェネツィア国際映画祭で日本作品としては40年ぶりとなる最高賞の金獅子賞を受賞。2003年の『座頭市』も第60回ヴェネツィア国際映画祭で監督賞の銀獅子賞を受賞するなど、国際的に高い評価を得ている数少ない日本人映画監督の一人だ。2023年公開の『首』は第76回カンヌ国際映画祭でワールドプレミアを開催し、大きな話題を集めた。

Amazon MGMスタジオは、第96回アカデミー賞脚色賞を獲得した『アメリカン・フィクション』やゴールデングローブ賞を受賞したドラマ『マーベラス・ミセス・メイゼル』など、質の高いアメリカ国内の作品を数多く手掛けている。さらに、第80回ゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞した『アルゼンチン1985 〜歴史を変えた裁判〜』など、国際的なコンテンツを世界に向けて展開している。

北野監督は今回のプロジェクトについて、「映画を撮り始めて数十年が経ちましたが、各国で映画製作をしているAmazon MGMスタジオとタッグを組むのは自分自身にとっても新たな挑戦でわくわくしています。現在鋭意制作中なので、続報にご期待ください」とコメントしている。

Amazon MGMスタジオのインターナショナル・オリジナル責任者であるジェームズ・ファレル氏は、「型破りなスタイルで世界中のお客様に驚きと感動を与え続けている北野武監督と新しいプロジェクトに取り組めることを大変喜ばしく思います。Amazon MGMスタジオは世界中のお客様に才能溢れるクリエイター達が生み出した作品を、国境を越えていつでもどこでも楽しんで頂けるよう、国際的なプロジェクトにも力を入れており、日本が誇る世紀の鬼才とタッグを組めることは新しい挑戦でありながら、正に我々が目指している理想の形です」と述べている。

本プロジェクトは、Amazon MGMスタジオが掲げる「Home for Talent(才能がある人が集まる場所)」というビジョンを象徴する歴史的な取り組みとなる。日本を代表する巨匠・北野監督とAmazon MGMスタジオがタッグを組むことで、どのような作品が生み出されるのか、今後の続報が注目される。