マタハラ実態調査、6割超が女性から被害

HiClub株式会社が運営するSNSアプリ「GRAVITY(グラビティ)」が、「マタニティハラスメント」に関するアンケート調査を実施した。調査期間は2024年5月17日から20日までの4日間で、20歳から39歳までの女性335名から有効回答を得た。

調査の結果、これまでにマタニティハラスメントを受けたことがあると回答した人は16.4%に上り、そのうち17.0%が16回以上受けたことがあると答えた。マタニティハラスメントのきっかけは「妊娠」が48.2%と最も多く、ハラスメントによって受けた影響としては「意思や能力の否定」が36.7%でトップだった。その他には「仕事量を増やされた」「陰口」などの声が寄せられた。

マタニティハラスメントをした相手は「女性」が67.2%を占め、関係性では「職場」が48.5%と最多だった。また、「見知らぬ人」からのハラスメントも5.9%あり、直接的な関係性がない人からも受ける可能性があることが分かった。職場からは主に「妊娠」、親や親戚、夫からは「妊娠」「出産」「育児」についてのハラスメントを受ける傾向にあり、8割以上が自分より年上の人からだった。

マタニティハラスメントの悩みについては、「誰にも相談しない」が36.1%と最多で、「同僚・人事など職場の人」への相談はわずか8.3%だった。職場に相談しても95.0%が「対応なし」と答えており、ハラスメントを行った相手の立場が上だと行動できなかったケースもあった。

同社は、マタニティハラスメントを受けた人が約2割おり、職場だけでなく夫や親族からも精神的苦痛を受けていると指摘。企業には適切な対応策の用意と実行を、個人には悪意ある言葉を発しないよう注意を促している。また、同社が運営する『GRAVITY』は、誰かに個人を特定される心配がなく気軽に相談できる安心な環境が整っているとしている。

提供: GRAVITY(グラビティ)