SassorがOpenADR 2.0b認証ソフト提供開始 需給調整やDRに対応
エネルギーマネジメント事業を手がける株式会社Sassor(東京都渋谷区、代表取締役:石橋秀一)は、自社開発したOpenADR 2.0b認証VENソフトウェア「ENES OpenADR Gateway」の提供を開始しました。電力会社やアグリゲーターの上位システムと、蓄電池や発電設備などの分散型エネルギーリソースを管理する既存システムをつなぎます。これにより、OpenADRを利用するデマンドレスポンス(DR)プログラムへの接続や、需給調整市場の簡易指令システムへの対応が可能になります。
開発の背景
再生可能エネルギーや蓄電池の導入拡大に伴い、分散型エネルギーリソースを束ねて電力の需給バランス調整やデマンドレスポンスに活用する取り組みが広がっています。こうした運用では、上位システムからの指令を正確に受け取り、対象設備へ伝達して応答や実績を継続的に管理する通信基盤が求められます。
OpenADRによる接続には、接続先ごとの設定や証明書、ネットワーク、運用条件などの整理事項が多く存在します。Sassorは、アグリゲーションプラットフォーム「ENES」の開発・運用で培った知見をもとに、接続試験から運用、障害調査まで一貫して扱えるVENソフトウェアを開発しました。
主な特長と機能
本製品はOpenADR Allianceの認証製品データベースにOpenADR 2.0b対応のVENとして掲載されており、認証範囲はBプロファイルVENのSimple HTTPにおけるPullおよびPushです。Linuxサーバー上で動作するソフトウェアとして提供されます。
受信した指令を共通形式に変換し、設備制御や計測値を扱うシステムとは標準のHTTP/JSON APIに加え、メッセージキューなど接続先の構成に応じた連携方式への個別対応も可能です。接続先の仕様や既存のエネルギー管理システム、設備構成に合わせて連携部分をカスタマイズできます。

想定される利用シーンと導入支援
需給調整市場の二次調整力②・三次調整力①・三次調整力②で用いられる簡易指令システムとの接続や、容量市場の発動指令電源に向けた簡易指令システムとの接続、既存のエネルギー管理・設備制御システムを活かしたDR対応での利用を想定しています。設備制御や計測値収集は既存システムとの連携により行われます。
導入時には、接続先ごとのVEN/VTN ID、証明書、通信経路、ネットワーク、運用条件を確認し、接続試験と初期設定を支援します。需給調整市場向けと容量市場向けでは簡易指令システムの仕様が一部異なるため、実際の接続可否や試験条件は、対象制度、送配電事業者ごとの仕様、接続環境に基づいて個別に確認するとしています。
今後の展望と会社概要
Sassorは今後、本製品とアグリゲーション運用基盤「ENES」との連携を強化し、蓄電池、需要設備、EV、再生可能エネルギー設備など多様な分散型エネルギーリソースの活用を支援していく方針です。
株式会社Sassorの概要は以下の通りです。
- 会社名:株式会社Sassor
- 代表取締役:石橋 秀一
- 設立:2010年9月30日
- 所在地:東京都渋谷区桜丘町 4-17
- URL:https://www.sassor.com
- 事業内容:AIを活用した電力アグリゲーションサービスの開発・提供
本記事は株式会社Sassorの発表をもとに作成しています。
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