FullDepth、内閣府「自律型無人探査機(AUV)利用実証事業」に採択

株式会社FullDepthは、株式会社エイト日本技術開発および島根県と共同で、内閣府総合海洋政策推進事務局が公募する「自律型無人探査機(AUV)利用実証事業」に採択された。この事業は、AUVの社会実装に向けた戦略に基づき、官民連携でAUV産業を育成することを目的としている。

AUVは省人化や海中の可視化に有望な技術だが、国内での利用事例が少ないため、潜在的な利用者には期待通りのデータが得られるか、費用対効果があるか等の懸念がある。そこで、新たにAUVの利用が期待される現場海域での実証実験を行い、AUVの利用による効果を示すとともに、利用時に生じる課題を抽出し、2030年までの事業化につなげることが本事業の目的だ。

実証実験のイメージ
使用機材、産業用水中ドローン”DiveUnit300”
株式会社エイト日本技術開発 AUV

FullDepthは、広域の効率的な情報収集を得意とする巡航型AUVを防波堤などの水中インフラ点検に適用するための3つの課題に対応した実証実験を行う。自動操縦機能を搭載した同社製品「DiveUnit300」およびエイト日本技術開発が保有するAUVを組み合わせて使用し、AUVが適するインフラ点検のユースケースを選定するとともに、課題を解決する点検技術の確立による事業化を目指す。

FullDepthの代表取締役社長である吉賀智司氏は、AUV関連の実証実験として初の採択であり、国土交通省によるSBIRフェーズ3基金事業に続いての採択となることを述べた。水中における省人化・業務効率化・DX化の推進には、「自動化・自律化」の技術が重要だと考えており、AUVを早期に社会実装することを見据えて、良い成果発表ができるよう邁進していくとコメントしている。

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