アプリ利用で74%が迷った経験あり、デザインや操作性でAmazonが高評価

株式会社アイリッジが15歳以上の男女4,822名を対象に実施した「アプリ利用体験に関する調査」の結果が発表された。調査では、アプリの利用体験やUI/UXの重要性に焦点を当て、その関連性と影響について全国の老若男女にアンケートを行った。

調査の結果、74%の人が商品購入やサービス予約の際に迷ったり手間取ったりした経験があると回答。その要因としては「操作方法が直感的にわからない」「購入・予約までのステップが多い」などが特に多かった。アプリの仕様面よりも操作に関して不満を感じる人が多い結果となった。

操作に迷った際の解決方法は年代によって異なる傾向が見られた。若年層ほどチャットボットやフォームなどで問い合わせをする一方、50代以上は自力解決する人が多かった。40代以降は問い合わせずに諦める人も多く、操作ガイドやよくある質問の重要性が示された。

デザインや操作性が良いと感じるアプリは1位が「Amazon」、2位が「LINE」、3位が「Instagram」という結果に。その理由として67%の人が「メニューやボタンの直感的な理解のしやすさ」を挙げており、直感的に使える慣れたUIの支持率が高いことがわかった。

今回の調査から、アプリにおいて直感的な操作のわかりやすさが継続利用に大きく寄与することが明らかになった。利用シーンに合わせて操作方法や機能の説明を正しく伝えることが重要であり、利用者がつまずいた時のヘルプ提供も欠かせない。年代によって求められる対応も変わってくるため、自社アプリのユーザーにとっての「わかりやすさ」を突き詰めていくことが、最適なアプリ利用体験の提供とLTV向上につながるだろう。