LGWAN上で使用可能なAIチャット「自治体AI zevo」で Claude3の提供開始

シフトプラス株式会社は、自治体向けAIシステム「自治体AI zevo」において、最先端の生成AIモデル「Claude3 Opus/Sonnet/Haiku」の提供を2024年6月より開始すると発表した。

Claude3は、アメリカのAIスタートアップ企業「Anthropic」が開発した生成AIモデルで、ChatGPTなどの競合モデルを上回る性能が期待されている。シフトプラスは都城市と共同で自治体AI zevoを開発しており、2023年4月23日より都城市でClaude3の活用検証を行ってきた。

この検証結果を踏まえ、シフトプラスは自治体AI zevoの全利用自治体に向けてClaude3 Opus/Sonnet/Haikuの提供を決定した。これにより、自治体はChatGPT-4だけでなくClaude3も使い分けることができるようになり、生成AIの活用がより一層進むことが期待される。

Claude3の利用に関しては、新たな追加費用はなく、既存のプランの中で利用可能となる。ただし、提供リージョンはオレゴン州(USA)であり、デフォルトでは「使用禁止」に設定されているため、組織管理者による設定変更が必要である。

シフトプラスは今後も自治体AI zevoで利用可能な生成AIモデルを増やしていく方針だ。同社は2006年12月に大阪市で設立され、Webシステムの開発や自治体向けコンサルティングを行っている。特に「ふるさと納税」管理システム「LedgHOME」は500以上の自治体に導入され、日本全国の寄附額の約50%を管理している。