関東女子サッカー2部チーム、観客動員数を20倍に

関東女子サッカー2部リーグに所属するFC QOL MITO CIRUELA(エフシーキューオーエルミトシルエラ)が、5月19日にケーズデンキスタジアム水戸でリーグ戦を行い、1220人の観客を動員した。これは同週開催の女子サッカー26試合中全国5位の記録であり、関東2部リーグでの過去最高の集客数となった。

通常、平均観客数が60名程度のチームが、SNSに頼らない集客戦略を実施し、紹介やコミュニケーションで全体の8割を集客。出店物販の9割が完売し、女性層からの支持も多数得られた。また、障がいを持った子どもたち160名も観戦に訪れ、福祉とサッカーの魅力を最大化した。

試合には元日本代表の鈴木隆行氏も帯同し、チームの勝利のために戦ったが、残念ながら敗戦。チームキャプテンの鶴見選手は「ありがとうとごめんなさい。必ずみなさんに最高の光景を届けたい」と次へのリベンジを誓った。

FC QOL MITO CIRUELAを運営しているQOLグループの職員と利用者は、最後まで「がんばれ!」と声を張り上げて応援。障がいを持つ子どもたちだけで結成されたダンスチーム「KING OF LIFE」や、茨城県を拠点に活動するダンスチームも出演し、会場を盛り上げた。

選手たちは試合前に自ら会場設営を行い、サポート企業や子どもたちも集客のためのビラ配りに協力した。また、同日には「なでしこサッカー教室」も開催され、女子サッカーの未来を担う新たな才能との出会いもあった。

試合終了後、選手全員が観客のお見送りを行い、多くの方から「ありがとう!次も応援に来るからね!」とメッセージが送られた。FC QOL MITO CIRUELAは、女子サッカーチームがより地域に愛され、必要とされるべく、今後も地域に笑顔と幸せを届けられるよう尽力していく。次節6月9日のホーム戦では、200人以上の動員を目指し、年間を通じてチームの魅力を伝え続ける予定だ。