キヤノンMJ、1.6万人規模でDXクラウド導入

キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)グループは、グループ全社員約16,000人を対象に、VISITS Technologies株式会社(VISITS)のデザイン思考テスト管理クラウド「DXクラウド®」を導入した。VISITSが開発したデザイン思考テストは、AI時代に重要な「創造力」や「課題発見・解決力」を測定可能なオンラインアセスメントであり、DXクラウド®はそのテストの運用・管理ができるツールだ。

キヤノンMJグループでは、新たな価値創出のためにデータ利活用などのデジタルスキルだけでなく、課題発見力や課題解決力といったデザイン思考力の高い”イノベーション人材”の育成に注力している。2022年にDXクラウド®を一部の社員対象で導入していたが、全社的にイノベーション人材育成や組織変革を促進するため、今回の全社導入に至った。

キヤノンMJグループは、「想いと技術をつなぎ、想像を超える未来を切り拓く」というパーパスを掲げ、複雑化・深刻化する社会課題の解決をめざしている。そのためには、高度なデジタルスキルに加えて、日々の出来事や情報に対して違和感を持つ力や常識を疑うことで新しい切り口を見つけられる課題設定力などのソフトスキルが必要不可欠だと考え、2025年までにイノベーション人材2,500名、イントレプレナー(社内起業家)10名を育成する目標を立てている。

VISITSの松本勝代表取締役は、「グループ約16,000人を対象に導入され、全社的にイノベーション人材育成に取り組まれていることに関して、データドリブンな組織変革を実現されている先進的な事例だと思います。変化が激しく正解のない時代だからこそ、『自ら問いを立て解決策を導き出す力』が評価・育成できるDXクラウド®を通して、企業における人的資本の価値最大化や組織・カルチャー変革がご支援できればと考えています」とコメントしている。

キヤノンMJグループの取り組みは、人的資本の価値を最大化し、真の組織変革を加速させるための先進的な事例として注目される。