メルカリ、イーサリアム取引を新たに提供開始

株式会社メルカリの子会社であるメルコインは、2024年5月21日より、イーサリアム(ETH)の取扱いを開始した。これにより、ビットコイン取引で提供してきた使いやすさはそのままに、金融機関からチャージした残高やメルカリで売上金・ポイントを活用して、イーサリアムも1円から購入できるようになった。

メルコインは2023年3月にビットコイン取引サービスを開始し、約1年で利用者数が200万人を突破した。利用者の約8割が暗号資産取引を初めて経験しており、これまでとは異なる客層からの利用が拡大している。2023年末には、MMD研究所の調査で「2023年に利用開始された暗号資産取引サービス」の項目で1位に選ばれ、「利用開始のしやすさ」「アプリの使いやすさ」でも1位となった。

2024年2月からは、メルカリでの商品購入時にビットコインを決済に使用できる機能を提供開始し、約1ヶ月で10万回を突破するなど、ビットコインを保有する人が増加している。そうした中、ビットコイン以外の暗号資産を取引したいという声が多く寄せられ、特にイーサリアム取引の要望が最も多かった。

今回のイーサリアム取引の提供開始により、特徴が異なる新たな暗号資産が加わり、好みに合った組み合わせで暗号資産を購入できるようになる。取引量がビットコインに次ぐ第2位であるイーサリアムを導入し、使いやすさを変えることなくイーサリアムを持つ体験を拡大していく。将来的には、イーサリアムの特徴であるスマートコントラクト等の技術を活用したデジタルアセットを新たな価値として循環させることで、「多様な価値がめぐる新しい経済をつくる」というメルコインのミッション実現を目指す。

イーサリアム取引では、ビットコインの売買と同じようにイーサリアムが取引でき、両者の価格の動きを比較しながら取引することができる。暗号資産の売買に関する手数料は無料だが、スプレッド(取引コスト)を含めた金額が提示価格となる。

メルコインは今後も、暗号資産やブロックチェーンの領域に関する新たな挑戦をより強力に推進していく方針だ。