コージェントラボ、独自生成AIで非定型文書の読み取りを可能に

株式会社Cogent Labs(コージェントラボ)は、独自の生成AI技術を組み込んだAI OCR「SmartRead(スマートリード)」の新バージョンをリリースした。同社は2014年4月に設立され、最先端のAI技術を用いた実用性の高いサービスの開発・提供を通して知的労働のDXを推進し、生産性向上や労働力不足等の社会課題の解決を目指している。

コージェントラボの生成AI技術は完全独自開発であり、2017年からの7年にわたるAI OCRのデータ蓄積に基づき、日本語の文書読み取りに特化している。この技術により「SmartRead」は、既存の生成AIモデルを使ったAI OCR製品と比べ、高い精度での読み取り結果の提供が可能だ。

今回リリースされた新バージョンでは、事前に複雑な設定をすることなく、非定型の様々な構造を持つ文書を読み取ることができる。非定型文書とは、取引をする企業によって各社ごとに形式が異なる請求書などを指す。また、利用者の声を反映した操作しやすい確認画面によって、読み取り結果確認時の修正にかかる時間も削減される。

新バージョンでは、購買・調達・経理・会計関連の見積書、請求書、注文書、預金通帳や、不動産関連の固定資産税・都市計画税関連書類、物件概要書、物件図面、保険関連の医療領収書、診療明細書、退院証明書など、ビジネス上の利用が多い非定型文書の読み取りを強化している。企業独自の文書についても対応可能とのことだ。

現在、口座振替依頼書、健康診断書などの非定型文書読み取り強化も進めており、対応文書は今後も拡張される予定だ。同社は5月28日にオンラインセミナーを開催し、新バージョンの詳細を説明する。また、30日間・500枚までの無償トライアルも実施中だ。