東急らの照明器具WAがFRAME Awards 2026で年間最優秀賞を受賞
東急株式会社および東急電鉄株式会社が販売する、田園都市線を運行していた「8500系」の吊り輪を活用した照明器具「WA」が、「FRAME Awards 2026」の「LIGHTING部門」において年間最優秀賞(Winner of the year)を受賞した。
本アワードはオランダのインテリアデザイン専門誌『FRAME』が主催する国際的なデザイン賞で、「WA」は2026年3月の「GOLD」受賞に続く年間最優秀賞の獲得となった。
国際的なデザイン賞「FRAME Awards 2026」での評価
「FRAME Awards 2026」は、インテリアデザイン専門誌『FRAME』が主催し、世界中から集まった1,000件以上の応募作品の中から、インテリア、空間デザイン、プロダクトデザインなどのカテゴリーごとに優れた作品を審査・表彰するデザイン賞である。
審査はInnovation(革新性)、Functionality(機能性)、Form(形式)、Eco-Social Impact(環境・社会貢献度)の4基準で行われ、「WA」はEco-Social ImpactやFormに関して高く評価された。
審査員を務めたUrbanjobsの創設者兼ヘッドデザイナーであるムラト・デデ氏は、元のオブジェクトのアイデンティティを失うことなく、ごく自然な形で第二の命を与えている点などを高く評価した。
車両の吊り輪を再生した照明器具「WA」
「WA」は、かつて田園都市線などで活躍した「8500系」の吊り輪を活用した照明器具である。「8500系」は1975年にデビューし、東急電鉄で最多となる400両が製造され、1976年には同社車両として唯一「鉄道友の会ローレル賞」を受賞した。後継車両の導入により2023年1月25日をもって定期運行を終了し、2026年4月には4両編成化された動態保存車として復活を遂げている。
「WA」の製品概要は以下の通り。
- 商品名:「WA」
- デザイン:Akasaki & Vanhuyse
- 販売価格:109,000円(税込)
- 販売台数:150台(限定販売)※在庫がなくなり次第、販売終了
- 光源仕様:E17系LED電球(電球色)
- 消費電力:1.2W
- 寸法:幅114mm×奥行120mm×高さ193mm
- 本体重量:約1.2kg
- 材質仕上:ステンレス/樹脂(吊り輪)
- 発売日:2025年8月25日(月)~
- 販売元:東急株式会社
- 製造元:株式会社斉藤照明
- 商品サイト:https://wa-trainstraps.com


なお、「WA」はこれまでに「dezeen award 2025」のLighting design部門「Longlist」、「Red Dot Design Award 2026」のプロダクトデザイン部門・サステナブルデザインカテゴリー、「2026年度グッドデザイン賞」なども受賞している。



本製品のデザインは、ロンドンを拠点に活動するデザインスタジオ「Akasaki & Vanhuyse」が担当した。
同スタジオは日本人デザイナー/建築家の赤﨑健太と、フランス人インダストリアルデザイナーのAstrid Vanhuyseによって設立された。プロダクト、テック、照明、家具のデザインからリサーチまで多岐にわたるプロジェクトを展開しており、NothingやLigne Rosetといった国際的ブランドとの協働実績を持つ。また、プロダクトショップ「SHOP A V」の運営も行っている。


循環型社会の実現に向けた取り組み
東急は、環境と調和する街の実現に向けて「環境ビジョン2030」を改定し、2025年9月に「環境ビジョン2040」を策定した。従来の2030年度目標をより高い水準に更新するとともに、2035年度および2040年度に向けた達成目標を新たに設定している。
また東急電鉄は、東急が2024年3月に公表した中期3か年経営計画に合わせて2024年度を始期とする中期事業戦略を策定した。両社は今後も事業で発生した廃材の再利用を推進するとともに、鉄道業界全体での資源再利用を促し、循環型社会の実現を目指すとしている。
本記事は東急株式会社および東急電鉄株式会社の発表をもとに作成しています。
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