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水川かたまり主演舞台 春よ来い、マジで来い が東京建物 ぴあ シアターで開幕

新劇場である東京建物 ぴあ シアターのオープニングシリーズのひとつとして、舞台『春よ来い、マジで来い』が10月23日に開幕した。原作は足立紳の同名小説で、脚本・演出をマギーが手掛ける。初日に先駆けてゲネプロが行われ、舞台の様子が公開された。

平成の阿佐ヶ谷を舞台に描く青春群像劇

物語の舞台は、公衆電話やガラケーなど平成の香りが残る、25年前の東京・阿佐ヶ谷である。夢を追いながら共同生活を送るアラサー男性たちの、情けなくも希望を捨てきれない日々を描いた青春群像劇となっている。

主人公の大山タカシは脚本家を目指しながらコンテストに落選し、才能のなさに打ちのめされる人物として描かれる。10年付き合った恋人のユキから別れを告げられる一方で、手伝い先の大学で出会った女子学生の佐知との関係に揺れ動く姿など、格好悪いリアルな人間ドラマが展開する。

水川かたまりが体現する主人公の葛藤

主演を務める空気階段の水川かたまりは、哀しげな佇まいやすがる情けなさ、少し鼻につく表情などを通じて主人公のタカシを演じる。映画監督デビューを目指す崎田役の宮下雄也をはじめとする共演者との掛け合いでは、コントで培った間や声色を生かした芝居を見せる。終盤におけるユキとの電話の場面では、切なさがにじむ演技で余韻を残している。

原作者の足立紳は観劇後、小さな原作を大きな劇場で多くの人に届く芝居にしてもらったと感謝を述べた。また、水川かたまりは初日を終え、カーテンコールの経験を振り返りながら「最高のカンパニーでお迎えします」とコメントを寄せている。

音楽とユーモアが織りなす演出

脚本・演出のマギーは、夢を追うことの華やかさだけでなく、結果が出なくても続けてしまう人間の姿をアイロニーとユーモアを交えて描き出す。リゾートバイトをしながら長編小説を書く蒔田(長村航希)、東京で戦い続ける芸人の菅井(てっぺい右利き)、逃げ癖のある助監督の多田(東野良平)など、登場人物たちの葛藤が浮き彫りにされる。

舞台上ではHONEBONEが音楽と歌唱を担当し、川口のギターとボーカル・エミリの歌声が物語を彩る。劇中ではザ・ブロードサイド・フォーの『若者たち』が響く場面もあり、若者たちの心情を際立たせている。

公演概要

舞台の概要は以下の通りである。

  • タイトル:『春よ来い、マジで来い』
  • 原作:足立 紳(「春よ来い、マジで来い」キネマ旬報社刊)
  • 脚本・演出:マギー
  • 音楽と歌唱:HONEBONE
  • 出演:水川かたまり(空気階段)、川床明日香、岩本蓮加(乃木坂46)、長村航希、東野良平、てっぺい右利き、多和田任益、宮下雄也、加藤夏希
  • 日程:2026年10月23日(金)〜11月7日(土)
  • 会場:東京建物 ぴあ シアター
  • チケット料金(全席指定・税込):平日S席9300円、A席8,300円/土日祝S席10300円、A席9,300円/高校生以下4,000円(枚数限定、当日引換券、一般発売のみ取扱、要身分証提示)
  • 企画・製作・主催:ぴあ

本記事はぴあの発表をもとに作成。

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