JinShari、生成AI活用の盆栽管理で実証実験を開始
生成AIを活用した盆栽管理・アフターケアプラットフォーム「JinShari(ジンシャリ)」は、さいたま市の「盆栽ビジネス創出支援事業」の伴走支援を受け、事業化に向けた実証実験(PoC)や市場調査、戦略策定の活動を開始しました。同プラットフォームは、2025年12月22日に開催されたさいたま市主催の盆栽ビジネスコンテストで最優秀賞を受賞しています。また、知的基盤となる盆栽の歴史や美学研究のため、学術クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」での資金調達も進めています。
海外需要拡大の一方で生じるアフターケアの課題に対応
日本の盆栽は欧米やアジアなどで芸術性や精神性が評価され、輸出額が拡大する一方、国内の生産現場では後継者不足や園の減少が課題となっています。盆栽の維持には「生育管理(水やり、施肥、病害虫対策等)」と「樹形管理(剪定、針金かけ等)」が欠かせませんが、海外や遠方の愛好家にとって専門的アドバイスや盆栽園によるアフターケアを受けられる機会は限定的でした。JinShariは製造業のアフターサービスモデルに着想を得て、生成AIとマルチモーダル技術を活用し、個別最適化されたアフターケア環境の提供を目指しています。
さいたま市の支援のもと、大宮盆栽村をはじめとする関係機関と連携し、事業化プロセスが進められています。
- 盆栽園へのヒアリング:大宮盆栽村をはじめとする盆栽園の職人や専門家へヒアリングを実施し、作業手順だけでなく美学や自然観、木ごとの個性や見立てといった向き合い方を言語化・構造化して基盤づくりに反映します。
- 市場調査とグローバル戦略策定:国内外の愛好家や販売業者への調査を通じ、地域別(欧州・米国・アジア等)の育成課題やサポートニーズを分析します。現地の自生種や気候条件への適応を進め、戦略策定とデータ収集を行っています。
- 各種機能の実証実験(PoC):盆栽専門情報や気象データを連携させてアドバイスを生成する「AI生育管理支援」、写真の特徴を維持したまま将来の樹形イメージを提示する「AI樹形構想支援」、プロへ直接相談できる「盆栽園連携・遠隔相談機能」の実用性や精度の検証を進めています。
美学研究に向けた学術クラウドファンディングを実施
近代以降の盆栽専門誌や文献をデジタル人文学の手法で解析し、盆栽の美意識の発展を学術的に解き明かすプロジェクトのクラウドファンディングが実施されています。
- プロジェクト名:盆栽の魅力を世界中に届けたい!
- プラットフォーム:academist(アカデミスト)
- プロジェクトURL:https://academist-cf.com/projects/428?lang=ja
- 募集終了日時:2026年10月29日(木) 17:00
- 資金使途:近代盆栽関連の文献アーカイブの収集・テキストデータ化、解析基盤の構築等
代表者情報と問い合わせ先
JinShariの代表を務める勝村智樹氏は、東京大学大学院農学生命科学研究科農業・資源経済学専攻の博士課程に在籍しています。2025年さいたま市「盆栽ビジネスコンテスト」最優秀賞を受賞したほか、総務省「ICTスタートアップリーグ」やTTCP(Tokyo Technology Commercialization Program)に採択され、開発に取り組んでいます。
公式Webサイト:https://www.jinshari.jp/ 問い合わせ先メールアドレス:support@mail.jinshari.jp
本記事はJinShariの発表をもとに作成されています。
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