【概念のかご】工芸と現代美術の重なる領域!編むを考える美術展「関島寿子 かごについてのかご」東京・虎ノ門で11月14日開幕!
菊池寛実記念 智美術館で関島寿子展が2026年11月14日より開催へ
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東京都港区の菊池寛実記念 智美術館で、2026年11月14日(土)から2027年3月22日(月・休)まで「関島寿子 かごについてのかご」展が開催されます。

素材保護のため会期を前期と後期に分け、展示替えを行いながら約100点の作品が展示されます。1980年代から最新作までを通し、バスケタリー作家である関島寿子の編組造形における思考と実践をたどる内容です。
編組の原理に着目するバスケタリー作品

関島寿子は植物素材を用いてバスケタリー作品を制作しています。バスケタリーとは籠を編む方法、またはその方法で作られたものを指しますが、関島の作品は物を入れるための籠ではありません。
素材を編む方法である編組(へんそ)の原理に着目し、「絡める」「結ぶ」「組む」「織る」といった基本的な構築法と、植物素材が持つ多様な特性、その組み合わせによる造形についての思考をかたちにしています。疑問や仮説、発見を起点に展開する思考そのものを作品とし、造形へ変換するアプローチが特徴です。
関島は1970年代後半に約4年間滞在したニューヨークでアメリカの工芸に出合い、古来の手法を現代の表現に変える制作を目の当たりにしたことで、かごをテキスタイルアートとして捉える視点を得ました。
帰国後は、日本の民具を入り口に洋の東西を問わず編組による古い道具を見直し、先行研究に学びながら、普遍的な観点で編組を捉えて思考を展開する制作スタイルを確立しました。素材、構築法、形態の関係を体系化し、枠外に作品を位置付ける方法論や、形ではなく思考プロセスを作品化する分析的な制作態度が展覧会の見どころとなります。
関島寿子の略歴と所蔵先
関島寿子は1944年に台湾の台南市で生まれ、1966年に津田塾大学英文科を卒業しました。1970年に籐家具作家にかご作りを学び、1975年からニューヨークに住んで実験的なかご作りを開始しました。
1979年の帰国後は民具に関する研究に学びながら制作を展開し、1986年に『BASKETRY』(講談社インターナショナル)、1988年に『バスケタリーの定式』(住まいの図書館出版局、2024年に平凡社より新版刊行)を刊行しています。1991年にはNHKテレビ『工房探訪・つくる「かご製作家・関島寿子」-素材が生み出すかたち-』が放送されました。現在は神奈川県横浜市にて制作を行い、多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイル客員教授、金沢美術工芸大学非常勤講師を務めています。
作品は国立工芸館(石川)、和歌山県立近代美術館、横浜美術館、菊池寛実記念 智美術館のほか、アメリカのエリー美術館、英国ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館、パースの西オーストラリア美術館などに収蔵されています。
展覧会の開催概要

- 展覧会名:「関島寿子 かごについてのかご」展
- 会期:2026年11月14日(土)~2027年3月22日(月・休)
- 前期:11月14日(土)~1月11日(月・祝)
- 後期:1月19日(火)~3月22日(月・休)
- 開館時間:11:00~18:00(入館は17:30まで)
- 休館日:月曜日(ただし11月23日、2027年1月11日、3月22日は開館)、11月24日(火)、年末年始(12月28日~1月1日)、展示替期間(1月12日~18日)
- 観覧料:一般 1,500円、大学生 1,000円、高校生以下 無料
- 会場:菊池寛実記念 智美術館(東京都港区虎ノ門4-1-35)
- 主催:公益財団法人菊池美術財団、日本経済新聞社
- 協賛:株式会社南悠商社、京葉ガス株式会社
- アクセス:東京メトロ日比谷線・神谷町駅出口4bより徒歩6分、東京メトロ日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅出口A2aより徒歩8分、東京メトロ南北線・六本木一丁目駅改札口より徒歩8分
- お問い合わせ:菊池寛実記念 智美術館(TEL:03-5733-5131、E-mail:info@musee-tomo.or.jp)
本記事は菊池寛実記念 智美術館の発表をもとに作成しました。
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