「Dify」を開発するLangGenius、AIカンファレンス「IF Con Tokyo 2026」を開催。企業のAIは“導入”から“業務プロセスの再設計”へ
LangGeniusがAIカンファレンス開催、企業や自治体のDify実運用例を共有
CATEGORY: テクノロジー
Agentic AI開発プラットフォーム「Dify」を開発する株式会社LangGeniusは、2026年9月10日(木)に東京コンベンションホールでAIカンファレンス「IF Con Tokyo 2026」を開催しました。

当日は数々の企業や自治体が登壇し、Difyを業務にどのように組み込み、実運用へ広げているかについての知見を共有しました。各講演では、生成AIを単体のツールとして導入する段階から、AIを前提に業務プロセスそのものを再設計する段階へと関心が移っている実態が示されました。

当日は株式会社アップグレード、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)、株式会社NTTデータ、株式会社NTTドコモ、株式会社京進、神戸市、日本電子計算株式会社、ヤンマーホールディングス株式会社、株式会社リコーなどが登壇し、実践と課題を語りました。議論の中心となった論点は以下の4点です。
- 個人の効率化から、業務プロセスの再設計へ:LangGeniusの張 路宇は、部門やシステムをまたぐ情報の引き継ぎがボトルネックになると指摘しました。株式会社アップグレードの市村健太氏も、業務フローの廃止・簡素化・標準化を行ったうえで役割を設計する「AIファーストBPR」の考え方を紹介しました。
- 大規模展開を支える運用設計:株式会社NTTドコモの片山源太郎氏は、社員・パートナーを含む約6万人規模で利用できる基盤を紹介しました。株式会社リコーでは約2年弱で約1万1,000件のDifyアプリと約5,000人の開発ユーザー、約1,000のワークスペースまで拡大し、IIJでも2026年8月時点で約400人のエディターロールユーザーと1,000以上のアプリが利用されている実績が示されました。
- 既存の仕組みとの役割分担:株式会社NTTデータの林倫太郎氏は、LLMを「頭脳」、Difyを「判断」、RPAを「手足」とする3層構造を説明しました。伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の小山拓馬氏は変化の早いAI処理をDify側に置き、安定した処理は既存アプリ側に置く設計を紹介したほか、日本電子計算株式会社からもバックエンドとしてDifyを用いる実践が共有されました。
- 実運用に向けた人と組織の設計:株式会社京進の吉川信幸氏は、約7,500人が働く現場でのPoCを通じた運用課題を共有しました。ヤンマーホールディングス株式会社の吉崎倫氏は、市民開発からCOE型の推進へ転換した経験を説明しました。

自治体や企業で進むDifyの業務基盤化
登壇内容からは、Difyが単なるチャットボット作成ツールにとどまらず、業務基盤やオーケストレーション基盤として使われ始めている状況が示されました。
神戸市では、全国初となるAI条例と導入前のリスクアセスメントを整備し、約1万2,000人へのMicrosoft Copilot展開を進めるなか、庁内向けAI基盤「KOBE AI PORT」を構築しています。市会議事録などをRAGで参照する際は、検索でヒットした文章だけでなく内容を含む議題全体をAIへ渡すことで回答精度を高める工夫を行っています。
株式会社リコーでは定型的な処理にDifyを用いる一方、非定型業務では自律型AIエージェント「Hermes Agent」と組み合わせており、アプリをYAML形式で共有・流通させる構想も示しました。IIJでは社内Wikiの参照や社内サーバーなどへのSSH接続を可能にするプラグインを開発し、既存環境と接続しています。

LangGeniusが提示した新機能と今後の方向性
Dify Founder & CEOの張 路宇は、企業内に分散する情報や既存システムをつなぎ、AIを前提にワークフロー全体を再設計することの重要性を説明しました。

講演ではDifyの新機能として、複数のAIモデルへの接続を一元化する「tokener.ai」や、文書とAIエージェント間の情報連携を強化する「ナレッジベース 2.0」が紹介されました。企業内のメール、契約書、会議メモ、データベースなどを収集・構造化し、異なるシステム間で情報を継続的に照合・更新する方向性が示されたほか、権限管理やセキュリティ、オンプレミス・VPC対応、日本語サポートといったエンタープライズ向け機能についても触れられました。
開催概要および会社概要
イベントの概要ならびに主催元の情報は以下の通りです。
イベント開催概要
- 名称:IF Con Tokyo 2026
- 開催日:2026年9月10日(木)
- 会場:東京コンベンションホール
- 主催:株式会社LangGenius
- テーマ:AI推進・活用
- 公式サイト:https://langgenius.co.jp/events/ifcon-2026/
株式会社LangGenius 概要
- 会社名:株式会社LangGenius
- 代表者:張 路宇
- 所在地:東京都中央区日本橋3丁目6番2号日本橋フロント1階
- 事業内容:Agentic AI開発プラットフォーム「Dify」の開発・提供
- 設立:2025年2月
- URL:https://langgenius.co.jp/
- お問い合わせ先Email:business@dify.ai
本記事は株式会社LangGeniusの発表をもとに作成されています。
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