藤枝市、公共施設にスマートロック導入へ

静岡県藤枝市の公共施設にスマートロックが導入されることが発表されました。この取り組みは、株式会社電通総研、株式会社電通東日本、株式会社構造計画研究所の3社が連携して行われます。スマートロックの導入により、鍵の管理がデジタル化され、管理人から鍵を「借りる」「返す」手間がなくなることが期待されています。これにより、住民の利便性向上、管理者の業務効率化、さらには災害時の避難所開設の迅速化が図られるとのことです。

具体的には、スマートロック「RemoteLOCK」が公共施設予約システムと連動し、予約・支払い完了後に解錠用の暗証番号が自動で発行されます。この暗証番号は予約システム上で確認でき、施設の管理人から鍵を借りたり返却したりする必要がなくなります。これにより、鍵の受け渡しやトラブル対応におけるコミュニケーションコストが削減され、利用者の利便性が向上します。

また、暗証番号は予約情報に紐付いているため、予約時間外の入室を防ぎ、施設の不正利用や鍵の紛失リスクを大幅に削減します。これにより、施設のセキュリティが向上します。さらに、災害発生時には、避難所となる施設の鍵を暗証番号で解錠することで、物理的な鍵の確保に起因する遅延を回避し、迅速な避難所の開設を実現します。

このスマートロックの導入は、藤枝市の小中学校体育館、柔剣道場、岡部体育館など全28施設を対象に、2024年3月21日から本格運用が開始されます。

電通東日本、電通総研、構造計画研究所の3社は、この取り組みを通じて公共施設の利活用を促進し、藤枝市の施政方針の一つである「市民の元気を育み、活動・交流を湧き起こす」ことに貢献するとともに、より魅力ある住みやすいまちづくり、ならびにより良い社会の構築に貢献していくとしています。