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AI予防医学研究所とジャパンデザイン、健診AI活用の予防プロジェクトを始動へ

東京大学発ベンチャーの株式会社AI予防医学研究所と一般社団法人ジャパンデザインは、自治体の健診データをAIで解析し、地域ぐるみでフレイルと認知症の予防を進める「フレイル・認知症予防 声かけプロジェクト」の始動を宣言する「声かけ出陣式」を、2026年10月22日(木)に開催します。住民が毎年受けている健診の血液検査データをAI「AICOG®(アイコグ)」で解析し、地域や年代ごとの健康課題を個人を特定しない統計情報として可視化する仕組みづくりを進めます。2027年度にモデル自治体での実証を開始し、全国展開を目指すとしています。

既存の健診データを解析するAI「AICOG®」

本プロジェクトで活用されるAICOG®は、特定健診や後期高齢者健診ですでに測定している血液検査データから、脳と身体の健康状態を推定するAIシステムです。追加の採血や特別な機器を必要とせず、自治体が保有する過去の健診データを活用して、認知機能リスクの経年変化や地区ごとの差異、要因の傾向などを把握することを目指します。

深層学習を用いた独自アルゴリズム(特許第6702836号・特許第6845716号)により項目間の関係性を含めて全身を一体的に評価し、推定MMSE(認知機能の推定値)と脳と身体の健康度を示すBBHI(Brain-Body Health Index)として3段階のリスク区分で示されます。加齢・代謝栄養・循環血液・血圧血管・造血貧血・腎機能電解質・肝機能・炎症の8領域から影響を可視化する説明可能AI(XAI)の仕組みも備えています。なお、AICOG®は医療機器ではなく診断を行うものではなく、予防行動や受診につなげるためのツールと位置づけられています。

これまでにも自治体健診データでの解析実績があり、大阪府羽曳野市では延べ125,756件(平成20〜令和5年度)、山梨県5市町(上野原市・都留市・山梨市・身延町・韮崎市)では延べ60,924件(平成29〜令和5年度)のデータ解析と自治体への報告が行われています。

熱中症予防で培った全国ネットワークを活用

プロジェクトの基盤として、ジャパンデザインが2011年から事務局を務める「熱中症予防声かけプロジェクト」の官民連携ネットワークが活用されます。同プロジェクトは、全国の8割以上にあたる1,453自治体、6,026の企業・民間団体、全国の7割以上にあたる522の消防機関、5,321校の公立小学校、約25,549人の熱中症対策アドバイザー資格者(環境省後援)との連携実績を有しています(一般社団法人ジャパンデザイン調べ、2026年10月1日時点の累積)。

この既存ネットワークを通じ、AICOG®の解析結果に基づく栄養・運動・社会参加・健診の4つの声かけを全国の地域に広げる計画です。統一のロゴや短い声かけの言葉を用い、自治体の窓口や通いの場、企業の売り場など身近なリアルな場で予防を呼びかけます。

プロジェクトは、参加自治体、一般社団法人ジャパンデザイン、株式会社AI予防医学研究所、そして名古屋大学名誉教授・名鉄病院病院長の葛谷 雅文氏ら専門家による実行委員会の4者が役割を分担して運営されます。

課題解決に向けた構想と展開手順

厚生労働省研究班の2024年公表データによると、認知症の高齢者は約443万人、軽度認知障害(MCI)は約559万人と推計され、高齢者の約3.6人に1人が該当します。また2025年の国民生活基礎調査では介護が必要となった原因の第1位が認知症(16.7%)で、介護保険の費用額は2024年度に12.1兆円に達しています。一方、修正可能な危険因子への対策により認知症の約45%を予防または先送りできるとの推計(Lancet誌国際委員会報告、2024年)もあり、未活用だった健診採血データの活用が期待されています。

今後の展開として、健診データを提供した賛同会員に地域診断結果「HEROレポート」をフィードバックし、住民参加型の啓発活動「HEROアクション」を展開する構想です。展開スケジュールは以下の3段階が予定されています。

  • フェーズ1(2027年度):モデル自治体や企業で仕組みを実証し、効果と運用手順を確立
  • フェーズ2:ジャパンデザインの全国ネットワークを通じて参加自治体を順次拡大
  • フェーズ3:各自治体の地域診断結果「HEROレポート」の集計データをレポート化

AI予防医学研究所代表取締役の酒谷 薫氏は、熱中症予防で築かれた声かけの力とAICOG®の解析を組み合わせ、新しい予防のかたちを全国へ広げていきたい旨を述べています。

10月22日に発足式となるシンポジウムを開催

プロジェクトの発足に伴い、「フレイル・認知症予防声かけシンポジウム2026」が開催されます。

  • 名称:フレイル・認知症予防声かけシンポジウム2026
  • 日時:2026年10月22日(木)10:00〜12:30(受付は9:15頃から)
  • 会場:衆議院第一議員会館 地下セミナールーム(東京都千代田区永田町2-2-1)
  • 内容:主催者挨拶、活動構想の紹介、発足宣言・声かけ出陣式、講演、官民連携パネルディスカッション
  • 参加費:無料(事前申込制、定員に達し次第終了)
  • 一般向け申込フォーム:https://kenkoken.jp/page/content/moushikomi2026/synpojium/
  • 登壇予定者:酒谷 薫、葛谷 雅文、海老根 靖典、岩崎 恭子、坂田 耕平、山下 太郎 ほか

団体概要

  • 株式会社AI予防医学研究所

代表取締役:酒谷 薫 所在地:東京都荒川区東日暮里6-12-3 HARVEST日暮里101 URL:https://aipremed.ai/

  • 一般社団法人ジャパンデザイン

代表理事:山下 太郎 所在地:東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー18階 URL:https://jpdesign.jp

本記事は株式会社AI予防医学研究所および一般社団法人ジャパンデザインの発表をもとに作成しました。

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