「遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト」が「2026年度グッドデザイン賞」受賞
遠州織物×久留女木の棚田プロジェクトが2026年度グッドデザイン賞を受賞



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静岡県浜松市の株式会社HUISが久留女木地域振興協議会をはじめとする地域内外の事業者・団体と取り組む「遠州織物×久留女木の棚田プロジェクト」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2026年度グッドデザイン賞を受賞しました。
本プロジェクトは、高齢化や担い手不足により耕作放棄地化が進む浜松市浜名区・久留女木の棚田で育てた綿を含む遠州織物による服を全国へ届ける取り組みです。農業と繊維業という地域の二つの資源を結び、棚田の保全から地域産業の価値発信、体験・教育までを一つの循環としてデザインした点が評価されました。
耕作放棄地を活用し循環をつくるプロジェクトの概要
静岡県浜松市引佐町の「久留女木の棚田」は、最盛期には約800枚の田んぼが耕作されていましたが、近年は高齢化・人口減少により約3分の2が休耕田となっています。2023年に始動した本プロジェクトでは、耕作放棄地を綿花畑として活用し、地域振興協議会へ栽培を委託しています。
収穫された綿花を原料に含む糸から、遠州産地の職人や事業者の技術をつないで遠州織物を織り上げ、HUISの衣服として全国で販売しています。2025年春には、久留女木の棚田産の綿を15%含む遠州織物を用いたシャツやスカートなど全9種を初めて製品化しました。

綿花の種は翌年の栽培へとつなぐほか、市内の学校等への種の配布や体験イベントを通じて農業と繊維産業への理解を育む機会も創出しています。綿花栽培から最終製品まで多様な地域の担い手が連携し、持続的な循環として実装している点が特徴です。
審査委員による評価
グッドデザイン賞の審査委員は、原料の栽培というものづくりの始点となる工程に最終製品の製造販売メーカーが目を向けた点や、棚田の文化的景観の維持に農業以外のアプローチから持続性を生み出している視点と取り組みの幅広さを評価しました。幾重にも重なる課題をものづくりの流れの中で解消しながら啓蒙していること、地域のものづくりの射程の広さや関係者の多さに取り組みの奥行きを感じるとコメントしています。





プロジェクトでは製品化のほか、体験や教育に関する多様な活動が展開されています。
- 2025年3月、棚田産綿15%を含むシャツ・ブラウス・スカートをイベント・オンラインストアにてリリース
- 種まきイベント(3回)、収穫イベント(4回)、久留女木地域振興協議会主催「収穫祭」にてブース展示
- 市内こども園にて、種まき、収穫体験
- 希望する市内小中学校への種の配布と遠州織物に関する出前講座
- 一般消費者への種の配布、種取り・糸紡ぎワークショップ開催
- 「グッドデザインしずおか2025」大賞(最高賞)受賞
- 2025年9月俳優・松重豊さん、2026年10月俳優・柴咲コウさんが綿花収穫を体験
遠州織物アパレルブランド「HUIS」について
浜松市を拠点とするHUISは、すべての商品を遠州織物で製作するアパレルブランドです。全国7店のショールームや約80店の取扱店のほか、国内外でのイベント等を展開しています。旧式のシャトル織機が現存する産地の利点を活かし、特別な風合いと機能性を持った生地に絞った製品製作と情報発信を行っています。
本記事は株式会社HUISの発表をもとに作成しました。
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