岩手県釜石市で重症心身障害児ら8家族が参加する交流・海業体験ツアーを開催
岩手県沿岸南部で障害のある子どもとその家族を支援する認定NPO法人Plus One Happinessは、2026年10月11日と12日の2日間、釜石市の根浜シーサイドとその周辺で重症心身障害児・医療的ケア児とその家族を対象とした交流・海業体験ツアーを開催しました。ツアーには全8家族が参加し、酸素設備の事前準備や宿泊施設、漁師による工夫のもとで海と自然を楽しみました。参加した2家族は人工呼吸器を装着したまま漁船に乗り、カキ養殖の漁場を見学しました。
家族全員で体験を共有するツアーの背景
障害や医療的ケアが必要な子どもがいる家庭では旅行に多くの配慮と準備が求められ、子どもと介護者を残して他の家族のみで出かける事例も少なくありません。認定NPO法人Plus One Happinessは「生きてるだけじゃ物足りない、楽しまないと」を理念に掲げ、家族全員で同じ体験を共有できる機会をつくることを目的に本ツアーを企画しました。
ツアーの名称は「2026ゆったり楽しむユニバーサルツアー 〜海とふれ合う家族旅〜 in 釜石市」で、参加費は無料にて実施されました。運営には御箱崎の宿、宝来館、三陸花ホテル はまぎく、根浜シーサイド(株式会社かまいしDMC)、酸素事業者、漁師、ボランティアが協力し、(公財)いきいき岩手支援財団のいわて保健福祉基金助成事業による助成を受けて行われました。
医療的ケアに対応した宿泊施設と船上体験
ツアーでは、医療的ケア児が安心して宿泊できるよう、酸素事業者と宿泊施設が連携して事前に各部屋へ酸素ボンベと酸素濃縮器を設置しました。人工呼吸器を使用する宿泊客の受け入れが初めてとなった御箱崎の宿をはじめ、宿泊施設では折りたたみ式スロープの設置や、車イスでの食事に合わせてテーブルの脚の高さを角材で調整するなど現場での対応が行われ、全家族が夜間も問題なく過ごしました。




海業体験では、全家族がバギーや車イスを利用するなか、漁師がロープで機材を固定して安全を確保しました。2家族が人工呼吸器を使用したまま乗船し、船上から三陸のカキ養殖漁場を見学して海の幸がとれる工程を学びました。昼食のバーベキュー時にはキャンプ場のテント周辺で鼻や胃ろうから栄養剤を注入する経腸栄養が行われたほか、地元の魚をさばく体験や海の生き物との触れ合い体験も実施されました。




参加した家族からは「この子がいなければ、こんな体験はできなかった」といった声が寄せられました。


今後の展開と団体概要
認定NPO法人Plus One Happinessは、最も配慮が届きにくい人に合わせた工夫が子どもや高齢者を含む誰もが楽しみやすいまちにつながるという考えのもと、釜石から取り組みを広げていく方針です。釜石に続く企画として、11月7日と8日には大船渡市に宿泊し、陸前高田市で行われる東京ディズニーリゾートスペシャルパレードを重症心身障害児や医療的ケア児とその家族とともに観覧する予定としています。
同団体の概要は以下の通りです。
- 名称:認定NPO法人Plus One Happiness(愛称:プラハピ)
- 所在地:岩手県釜石市定内町一丁目8番10号
- 代表者:理事長 横沢 友樹
- 事業内容:障害児・者支援(釜石広域基幹相談支援センター、グループホーム、地域交流イベント等)
- URL:https://www.plus.1happiness.or.jp/
本記事は認定NPO法人Plus One Happinessの発表をもとに作成しました。
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