JTBとひろぎんHDが連携協定締結 2028年秋にクルーズ事業の実証実験へ
株式会社JTBと株式会社ひろぎんホールディングスは、広島エリアの持続的な発展と地域課題の解決に向け、「街づくりと観光振興の推進に関する連携協定書」を締結した。両社が持つ地域ネットワークや金融機能、観光開発ノウハウなどの経営資源を活用し、観光振興や地域価値の向上に取り組む。本協定に基づく最初の取り組みとして、2028年秋に広島・せとうちエリアでクルーズ事業の実証実験を実施する予定だ。
協定締結の背景と地域課題
広島県およびせとうちエリアは、豊かな自然環境や歴史文化資源、食資源など多様な魅力を持ち、多くの観光客が訪れている。その一方で、観光消費額の拡大や滞在時間の延伸、地域内周遊の促進などが課題となっている。

広島県広島市に本社を置く株式会社ひろぎんホールディングス(代表取締役社長:廣江 裕治)は、街づくりや観光振興を重要テーマに位置づけ、投融資やコンサルティングを通じて地元事業者を支援してきた。一方、東京都港区に本社を置く株式会社JTB(代表取締役 社長執行役員:青海 友)は、交流創造事業を事業ドメインとし、全国各地で観光開発や地域活性化を推進してきた経緯がある。
両社はこれまでも個別事業を通じて地域課題の解決に取り組んできたが、今回の協定締結により、地域資源の磨き上げから誘客、消費拡大までを一体的に推進し、広島エリアの持続的な成長を目指すとしている。
連携協定における主な協力分野
両社は次の分野において協力し、地域活性化を推進する。
- 地域への観光誘客および観光消費の拡大に関すること
- 地域の交流拠点づくりおよび地域活性化に関すること
- 地域資源を活用した観光コンテンツおよび観光商品の開発・造成に関すること
- 地域事業者との共創による新たな事業創出に関すること
- その他両社が合意した事項に関すること
2028年秋にクルーズ事業の実証実験を実施

協定の第一弾施策として、2028年秋に、せとうちの多島美や周遊など地域資源を活用したクルーズ事業の実証実験を実施する。
実証実験では、せとうちの周遊や島しょ部資源を活用した新たな観光体験を創出し、これまで個人では訪れることが難しかった島々や、せとうちの知られざる魅力を体感できる新たなクルージング体験の提供を検討している。非日常性の高い空間価値を創出することで、滞在満足度の向上を目指す。
また、クルーズがもたらす経済効果などを検証し、新たな高付加価値旅行商品の造成についても検討を進め、広島ならではの観光需要創出を目指すとともに、将来的な事業化も視野に取り組む方針だ。
金融と観光の強みを融合した今後の展望
今後について両社は、本協定を通じて観光、エリア開発(街づくり)、コンテンツ開発、地域事業創出など多様な分野で連携を深め、広島エリアの持続的な発展に貢献していくとしている。
金融と観光それぞれの強みを融合しながら地域資源の価値向上を図り、地域事業者や自治体と連携した共創の輪を広げることで、新たな地域経済循環の創出を目指す構えだ。
本記事は株式会社JTBおよび株式会社ひろぎんホールディングスの発表をもとに作成。
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