慶應生が開発した 視覚障害者支援アプリ「ミエルサ」

株式会社ILIは、慶應義塾大学環境情報学部2年生の杉山丈太郎氏が開発した、AI搭載の視覚障害サポートアプリ「ミエルサ」をリリースした。このアプリは、画面をタップするだけで周囲の情報をAIが認識し、音声で読み上げることで、視覚障害のある人の日常生活をサポートすることを目的としている。

「ミエルサ」の使い方は非常にシンプルだ。アプリを起動すると、カメラのプレビューが表示され、常に待機状態になる。この状態で画面上をタップすると写真が撮影され、AIによる画像認識が開始される。画像の認識が終了すると、認識結果が表示されるほか、内容を読み上げてくれる。

開発を担当した杉山氏は、小学校時代からプログラミングでのエンターテイメント体験設計に興味を持ち、2020年にはApple主催プログラミングコンテスト「Swift Student Challenge」で日本人唯一、当時最年少で入賞した経歴を持つ。現在は慶應義塾大学環境情報学部に在学しながら、株式会社インフィニティーを設立し、上場企業のAI/DX化のコンサルティングやAIを用いた開発を行っている。

ILIの代表取締役社長である杉山大輔氏は、「慶應義塾大学SFCの学生達が開発した視覚障害サポートアプリ『ミエルサ』は、視覚障害者の日常生活をサポートするために作られました。このアプリは、画面をタップするだけで周囲の情報をAIが認識し、音声で読み上げることで、視覚障害のある方々がより自立した生活を送れるように支援します。」とコメントしている。

ILIは、社内リソースを活用して社会貢献型サービスを積極的に開発し、誰もが平等に生活できるインクルーシブな社会の実現を目指すとしている。