日本の AI 主権を、日本の技術で。樹林AI、国産ソブリン AI「JJ-1」をオープンソースで公開
樹林AI、業務判断に特化したAIモデル群JJ-1を最大規模除き無償公開
CATEGORY: テクノロジー
樹林AI 株式会社は、日本企業の業務判断に特化した AI モデル群「JJ-1」を開発し、最大規模モデルを除いてオープンソースとして無償公開した。
同モデルは、日本企業の業務フローに関する 6,033 問のベンチマーク評価で 97.43% の正答率を達成し、海外の比較対象モデルを上回った。判断処理は 8〜30 ミリ秒で、従来の生成型大規模言語モデル(LLM)を用いる方式と比較して推論コストを最大 99% 削減するとしている。
独自データ評価で正答率97.43%を達成
JJ-1 は、日本語・英語の公開データセットと、日本のビジネスワークフローを対象に設計した独自データを合わせた 6 つのデータセット(計 8 万 8 千件以上の設問)を対象とした評価において、総合正答率 79.20% を記録した。比較対象となった Jev 1.13 は 76.50%、GPT-6 Luna Decision は 71.35% だった。
このうち、日本のビジネスワークフローを対象として設計した独自データにおいて、JJ-1 は 97.43% の正答率となった。同データにおける他モデルの正答率は、GPT-6 Luna Decision が 91.99%、Jev 1.13 が 91.75%、Microsoft Decision-1 が 91.58% だった。

定義された選択肢を直接評価し高速判断
JJ-1 は意思決定モデルとして設計されており、文章を一語ずつ生成するのではなく、定義された選択肢を直接評価することで次の行動を高速に判断する。
これにより、問い合わせの適切な振り分けや対応の優先順位付け、担当者へのエスカレーション、情報の分類、業務フローの選択といった意思決定への活用を見込む。さらに、状況によって承諾にも辞退にもなり得る「結構です」といった表現など、日本語特有のニュアンスや文脈を踏まえた判断にも対応するとしている。
国内の特定サービス依存軽減に向け無償公開
樹林AI は、日本企業や開発者が高度なAI技術を広く活用できるようにし、海外の特定サービスへの依存を減らす選択肢を提供する目的から、最大規模モデルを除き JJ-1 をオープンソースとして無償公開した。
創業者 兼 CEO のオオイ・ライス氏は、AI エージェントが実際の業務を担う際には絶えず意思決定を行う必要があり、高度な推論や文章生成には生成 AI モデルを活用する一方、リクエストの振り分けや緊急度などの判断には特化モデルを使用するべきだとして、JJ-1 を専門的な「意思決定層(Decision Layer)」を担うモデルとして開発したと述べている。
また、IEEE 信号処理学会(IEEE SPS)技術委員会委員のチャオ・ハン・ハック・ヤン博士(Chao-Han Huck Yang, Ph.D.)は、「日本企業が開発した AI モデルが、OpenAI や Microsoft などの世界的なテクノロジー企業のモデルと競い、特定の意思決定タスクで優れた精度を示したことは、日本の AI 技術にとって誇るべき成果です」とコメントを寄せている。
関連リンク
公式ウェブサイト等で公開されている関連リンクは以下の通り。

- JJ-1 テクニカルレポート:https://www.jurin.ai/ja/tech-blog-research-jj-1
- JJ-1 体験サイト:https://inference.jurin.ai/ja
- JJ-1 紹介動画:https://youtu.be/1hmJDpj5cjI
本記事は樹林AI 株式会社の発表をもとに作成。
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