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ココナラとElith、法人向けAI事業を展開する合弁会社を設立へ

株式会社ココナラと株式会社Elithは、法人向けAI事業を展開する合弁会社の設立について合意したことを公表した。新会社への出資比率はココナラ51%、Elith49%を予定している。ココナラの法人顧客基盤や販売力と、Elithが持つAIの研究開発力や導入実績を組み合わせ、企業のAI活用を支援するプロダクトやサービスを継続的に企画・開発・提供していく方針だ。

合弁会社設立の背景

企業のAI活用は、生成AIやAIエージェントの普及に伴い、一部部署の試験的利用から全社的な業務利用へ移行しつつある。一方で実務への定着には、モデル性能だけでなく出力品質の評価、機密情報保護、利用状況の把握、不適切操作への対応、既存システム連携、導入後の改善といった課題への対応が求められている。

特に金融、製造、医療、社会インフラなどの重要業務においては、精度と信頼性を確保し組織的にAIを管理・運用する仕組みが必要とされている。こうした環境下で、62万社を超える法人利用実績を持つココナラと、高品質・高信頼性が求められる領域でAI研究開発や導入支援を行うElithが連携し、企業規模や業種を問わずAIを活用できる環境の提供を目指す。

両社の強みと事業における役割

ココナラは、62万社を超える法人会員基盤と600万人を超える会員基盤を持ち、2026年9月にAIカンパニーを設置している。グループ内には開発・実装を担うAcrosstudioや、「ココナラテック」「ココナラアシスト」などの法人向けサービスを有し、構想から定着までを支援する体制を備えている。合弁会社においてココナラは、法人顧客への販売・マーケティング、顧客ニーズの収集、販売チャネルの構築、カスタマーサクセス、会員・専門人材基盤との連携を担当する。

対するElithは、Kaggle Masterが4名在籍するほか、CVPR、ICLR、ICCVなどの国際会議で論文採択実績を持つ研究者やエンジニアを擁する。OpenAIやGoogle、IEEEなどが開催したAIエージェントセキュリティコンペティションでは4,186チーム中4位に入賞した実績がある。顧問には松尾豊氏、岡田隆太朗氏、山下隆義氏が参画している。合弁会社においてElithは、AI技術の研究開発、プロダクト・機能の企画開発、技術検証、企業への導入支援、AIモデルおよびシステムの継続的な改善を担う。

今後の事業展開と展望

新会社の主な事業領域としては、法人向けAIプロダクトの企画・開発・提供や、安全性・セキュリティ・品質評価に関するサービス、生成AIやAIエージェントを活用した業務高度化などを想定している。

設立初期には、Elithが開発する「GENFLUX Security」や「GENFLUX Evaluation」などを活用し、AIを安全かつ適切に導入・運用するための支援から開始する予定だ。その後は顧客ニーズや利用データをもとに機能開発や関連サービスの創出を進め、業務プロセスの高度化やデータ活用、個別AI開発、運用支援へと領域を広げていくとしている。

ココナラの代表取締役社長CEOである鈴木歩氏は、Elithの技術にココナラの基盤を合わせることで、AIの利用状況の可視化や品質確認の仕組みを製品として提供し、安全な運用まで引き受けられる体制を整えるとコメントしている。また、Elithの代表取締役CEO兼CTOである井上顧基氏は「両社の力を合わせ、技術で社会を守り、誰もが安心してAIの可能性を楽しめる世界をつくっていきたいと思います」と述べている。

合弁会社の概要

新会社の概要は以下の通り。

  • 会社名:株式会社ココナラエリス
  • 所在地:東京都渋谷区桜丘町20−1 渋谷インフォスタワー6F
  • 代表者:代表取締役社長CEO 鈴木 歩
  • 事業内容:AIの安全性の評価・検証及びAIエージェントに関する事業
  • 資本金:1,000万円
  • 出資比率:株式会社ココナラ51%、株式会社Elith49%
  • 設立予定日:2026年11月1日(予定)
  • 決算期:8月

本記事は株式会社ココナラおよび株式会社Elithの発表をもとに作成。

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