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アイシークリニック調査、高齢者の皮膚裂傷スキンテアの認知度は23.7%

医療法人社団鉄結会アイシークリニックは、65歳以上の高齢の親を持つ全国の30〜60代の男女300名を対象に実施した、高齢者の皮膚裂傷(スキンテア)に関する意識調査の結果を公表した。調査によると、スキンテアという言葉の認知度は23.7%にとどまり、約4人に3人が知らないと回答した。一方で、親の皮膚が軽微な外力でめくれた経験を持つ人は約7割に上り、誤った応急処置が多く行われている実態が浮き彫りとなった。

認知度は23.7%にとどまる一方、約7割が皮膚のめくれを経験

調査において、「スキンテア(皮膚裂傷)」という言葉を知っているか尋ねたところ、「知っている」と回答した人は23.7%にとどまり、約4人に3人が「知らない」と回答した。

一方で、高齢の親の皮膚が「ちょっとぶつけただけでめくれた」経験があるかという質問に対しては、67.0%が経験があると回答した。そのうち約3割は「何度もある」と答えており、日常生活の中で頻繁に発生している実態が示された。なお、高齢者の皮膚が弱くなる原因について「詳しく知っている」と答えた人は15.0%で、「なんとなく知っている」が48.7%と最多だった。

消毒や除去など誤った応急処置が多数を占める実態

親の皮膚がめくれた際の処置について尋ねた設問では、「消毒液をかけた」が42.3%で最も多く、次いで「めくれた皮膚を取り除いた」が31.7%となった。推奨される処置である「皮膚を戻して保護した」を行った人はわずか7.0%にとどまり、正しい応急処置を知っている人の割合も17.3%にとどまっている。

受診すべき診療科についての質問では、「皮膚科」と回答した人が41.0%、「形成外科」を含めると49.7%となった一方、「わからない・迷う」と回答した人も22.7%に上った。

医師が指摘する発生原因と推奨される対処法

アイシークリニックの髙桑康太医師によると、スキンテアが高齢者に多発する要因として、加齢に伴い皮膚が薄くなる「皮膚の菲薄化」と真皮の弾力低下があるという。70歳以上では20代と比較して皮膚の厚さが約20〜30%減少するとされ、表皮と真皮の結合力低下により、わずかな摩擦やずれでも剥離しやすくなる。

処置について髙桑医師は、消毒液は正常な組織を傷つける可能性があり、めくれた皮膚は「自分自身の最良の被覆材」となるため取り除かないことが重要であると指摘している。流水で汚れを洗い流し、めくれた皮膚を湿らせた清潔なガーゼで元の位置に戻した上で、非固着性ガーゼや被覆材で保護して皮膚科または形成外科を受診する手順が推奨されている。適切な処置を怠ると細菌感染や慢性創傷化のリスクが生じる可能性があるとしている。

予防策として、日本創傷・オストミー・失禁管理学会の「ベストプラクティス スキン-テア(皮膚裂傷)の予防と管理」などを踏まえ、1日2回以上の保湿剤塗布や、長袖・レッグウォーマーなどによる物理的な保護、家具の角へのクッション材設置などが挙げられている。

傷が手のひらサイズ以上の広範囲に及ぶ場合や、出血が10分以上止まらない場合、赤みや腫れなどの感染兆候がある場合は、速やかな医療機関への受診が推奨されている。

【調査概要】

  • 調査対象:65歳以上の高齢の親を持つ全国の30〜60代の男女
  • 調査期間:2026年9月14日〜9月23日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象人数:300名

本記事は医療法人社団鉄結会アイシークリニックの発表をもとに作成しました。

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