姿勢の専門家に聞く、良い姿勢のための生活習慣
11月1日は「いい姿勢の日」。同日発表された「いい姿勢だと思う芸能人ランキング2024」では、宝塚出身者やモデル、ミュージカル俳優など、特定の経歴を持つ人が目立った。なぜ彼らは「姿勢が良い」と評価されるのか。専門家に良い姿勢の条件と、普段の生活での改善方法を聞いた。
バレエやダンスの経験が活きる美しい姿勢
11月1日、ヘルスケア企業の株式会社ボディスプラウトが、「いい姿勢だと思う芸能人」について、全国の男女417名を対象にアンケート調査を実施、その結果を発表した。今回ランクインした女性芸能人たちには共通点がある。宝塚出身やモデル経験など、バレエやダンスのバックグラウンドを持つ人が多いのだ。「特に宝塚の方はバレエをされている方が多く、姿勢の良さにつながっています」と、ボディスプラウトの広報さん。米倉涼子さんもバレエ経験があり、2018年からはアルゼンチンタンゴも始めたことで体の軸をより意識するようになったという。
男性部門では、パリコレモデルとしても活躍するラウールさんが192cmの高身長ながら美しい姿勢を保持。モデルの仕事やダンスパフォーマンスで、体幹がぶれない姿が評価された。また、ミュージカル俳優の山崎育三郎さんは、発声のために姿勢を重視。「ミュージカル俳優の方は、正しい声量を出すために姿勢を整えることが多い」と広報さんは説明する。
姿勢のプロが断言、正しい姿勢は骨盤から
ボディスプラウトでは「耳の穴、肩の中央、股関節付け根、くるぶしの4点が一直線になること」を、良い姿勢の条件としている。顎が自然に引け、頭のてっぺんが糸で吊られているように。そしてお腹とお尻が出ず、へそのあたりに軽く力が入っている状態だという。
この姿勢を支えるのが骨盤だ。骨盤は体の土台であり、骨盤が正しく立っていないと、バランスを取ろうとして背骨が反ったり肩が前に出たりしてしまうのだとか。
現代人に蔓延する姿勢の悪さ
「姿勢の悪さは現代病と言えます」と広報さん。かつての生活では、しゃがんでの作業や和式トイレなど、自然と骨盤を使う機会が多かった。しかし現代は、デスクワークが増え、スマートフォンやパソコンの使用で首や肩に負担がかかりやすい。子どもたちの間でも、スマートフォンやポータブルゲーム機の使用で姿勢が悪くなるケースが増えているという。
日常生活で意識したい姿勢のポイント
では、良い姿勢を保つために、日常生活で何を意識すればいいのか。
まず意識したいのは、スマートフォンの使用時。多くの人が首を大きく下げてスマホを見るが、それでは首や肩に負担がかかってしまう。「肘を机に置いて、なるべく目線を下げずに見る」ことで、余計な負担をかけずにいられるのだという。また、パソコン作業では画面の角度が重要だ。画面を垂直にすると覗き込む形になってしまう。15度ほど傾けて、上から自然に見下ろせる角度にする。また、肘が直角になる高さに机を調整することで、姿勢が崩れにくくなるそうだ。
スマホやパソコンは、今や生活に欠かせないもの。1日に何十時間と使っている人も多いのではないだろうか? だからこそ、それらを使う際に意識することで、良い姿勢を維持することができる。
そして最も簡単な方法が、お尻の穴を締める意識を持つこと。「つま先を90度に開いて、下腹部に手を当て、10秒間お尻の穴を締めてキープする。これを1日1回行うだけでも、骨盤が立つ感覚を覚えられます」と広報さん。
なお、同社が展開する「整体ショーツNEO+」「整体パンツNEW ZERO」のように、特殊な構造でお尻の穴を締める力をサポートしてくれるアイテムもあるので、気になる人は調べてみてほしい。
日々の小さな意識が、姿勢の改善につながる。自分の体と向き合う機会として、「いい姿勢の日」を活用してみてはいかがだろうか。
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