熱海の森に新たなアート作品が出現

静岡県熱海市上多賀にあるACAO SPA & RESORT株式会社が運営する、広大な敷地を誇る自然派アートサイト「LAND ART PARK『ACAO FOREST』」に、2024年4月29日より新たなアート作品が展示される。

展示されるのは、いけばなアーティストの秋山美晴氏による「森に沈むための再生」と、彫刻家の市川平氏による「バオバブ プランテーション (Baobab Plantation)」の2点。これらの作品は、ACAO FORESTの広大な敷地内のどこかに設置されるが、具体的な場所は非公開とのこと。来場者は60万平米に及ぶ園内を探索しながら、これらのアート作品を見つけ出す体験ができる。

秋山氏の作品「森に沈むための再生」は、役目を終えた枝を用いて舟や鯨のような形を表現したもの。森に還るまでの姿を見届けるプロジェクトだという。一方、市川氏の「バオバブ プランテーション」は、「星の王子さま」に登場する”逆さまの木”と呼ばれるバオバブの木をモチーフにした作品。すべてを逆さまの角度から見ることで、世界が別世界のように見えるかもしれないというメッセージが込められている。

「ACAO FOREST」は、熱海の海と空を借景に、季節の花々やハーブ、アート作品などを楽しめる自然派アートサイト。隈研吾氏設計のカフェ「COEDA HOUSE」や、ハーブ・アロマの手作り体験施設なども併設されている。今回の新作展示により、さらなる魅力アップが期待できそうだ。

入園料は大人4,000円、小人(小学生)1,000円で、ペット同伴の場合は別途1,000円が必要。営業時間は9時から17時(最終入園は16時)で、休園日は基本的にはないが、荒天時は休園となる場合がある。アクセスは、JR熱海駅より東海バス6番線に乗車し「アカオフォレスト」で下車。平日は熱海駅前から送迎バスも運行している。