庵野秀明氏、自身の愛知展にサプライズ来場

2024年4月22日、「庵野秀明展」の最終会場となる愛知展に、庵野秀明氏本人がサプライズ訪問した。庵野氏が本展に来場するのは、2021年の東京会場以来2回目となる。今回の訪問は、最終会場への感謝と恩返しを目的としたもので、県内大学生とのギャラリートークや報道陣からの質疑応答に応じた。

庵野氏は、まず愛知展会場を内覧。その後、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に登場する第3村のミニチュアセット設営を手伝った名古屋学芸大学の学生14名とギャラリートークを行った。学生から「仲間や多くの人と一緒に作品を制作する良さとは?」と質問された庵野氏は、「自分では思いつかないアイデアをスタッフや友人が提案してくれることで、作品の面白さにつながる」と答えた。

その後、報道陣からの取材に応じた庵野氏は、「庵野秀明展を本人としてどのように受け止めているか」という質問に、「見てくれた人の刺激になると良い。特に若い世代に、アニメ特撮映像制作の大変さや面白さが伝わり、この業界に才能が集まってくれると嬉しい」と回答。また、愛知展の見どころについては、「『シン・仮面ライダー』や50周年を迎える『宇宙戦艦ヤマト』の展示を増やしたこと」を挙げた。

「庵野秀明展」は、総監督を務めた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をはじめ、『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』など話題作が続く庵野氏の創作活動の秘密に迫る展覧会。直筆メモやイラスト、脚本、設定、画コンテ、レイアウトなど多彩な制作資料が公開されている。愛知展は6月23日まで開催される。