楽天インサイト調査、社会人に求めるスキルはコミュ力

楽天インサイトは、全国の20~49歳の有職者を対象に「社会人の意識に関する調査」を実施し、その結果を公表した。調査は2024年2月5日から2月7日の3日間にかけて行われ、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)から1,000人が対象となった。

調査結果によれば、転職経験者は全体の5割強で、その主な理由は「給与に対する不満」(38.3%)だった。また、残業については「収入を増やしたいから」が残業をしたい理由のトップであった一方、残業をしたくない理由のトップは「体が休まらないから」だった。

新卒社員に対する印象については、「明るい挨拶ができる」が52.4%で最も多く、次いで「報告、連絡、相談が適切」(46.9%)、「向上心がある」(39.1%)と続いた。

上司との業務連絡に使いたい手段は、「メール」(31.5%)が最も多く、次いで「対面」(28.3%)、「チャット」(21.3%)と続いた。特に20代では「チャット」が最も多く、女性20代では全体より10ポイント以上高かった。

また、社会人に特に求められていると思うスキルについては、「コミュニケーション能力」が61.5%で最も多く、「協力とチームワーク」(49.2%)、「問題解決力」(38.9%)が続いた。特に「協力とチームワーク」は、女性が男性より11ポイント以上高かった。

以上の結果から、社会人の働き方や意識について多角的な視点から理解することができる。特にコミュニケーション能力の重要性や、新たなコミュニケーション手段としてのチャットの利用が増えていることが示された。これらの結果は、今後の働き方改革や人材育成の参考になるだろう。