横浜開港資料館、文化観光サイト「 こい旅横浜 ~山下町~ 」公開

横浜開港資料館が、2024年4月17日から文化観光ウェブサイト「こい旅横浜~山下町~」を公開する。このウェブサイトは、横浜開港の地である山下町を巡る観光情報を提供するもので、スマートフォンやタブレット、PCから簡単にアクセスできる。

「こい旅横浜~山下町~」は、横浜開港の歴史と文化を伝える横浜開港資料館と、横浜の伝統的な観光地を結ぶウェブコンテンツだ。その場所の歴史や文化の移り変わりを、現在の街の姿と開港資料館が所蔵する歴史資料を見比べながら知ることができる。また、厳選された10か所のスポット解説は専門職員が監修し、それぞれ日本語のほか、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語に対応している。

このウェブサイトは、文化庁の補助事業「横浜開港資料館における文化観光拠点計画」の一環として、公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団が山下公園通り会と協働し、エイベックス・エンタテインメント株式会社に開発を委託して制作した。

山下町は、江戸時代には半農半漁の村で、横浜開港後には外国人居留地となった。関東大震災や横浜大空襲により壊滅的な被害を受けたが、戦後は再び活気を取り戻し、海外からの人・もの・情報が行き来する日本の玄関となった。その歴史的な背景から、山下町には今でも異国の面影が漂い、多くの人々を魅了している。

横浜開港資料館は、横浜開港百年を記念して1981年に開館した。開港期から関東大震災に至る時期を中心とした資料を収集・保管、整理し、調査研究を行い、その成果を常設展や企画展で紹介している。また、「横浜開港資料館における文化観光拠点計画」に基づき、文化の振興を観光の振興と地域の活性化につなげ、経済効果が文化の振興に再投資される好循環を創出することを目指している。