VRで地震・津波災害が体験できる新コンテンツが今秋リリース

能美防災株式会社は、VRを活用した新たな防災コンテンツの制作を進めている。株式会社グランゼーラと共同開発中の新コンテンツは、地震と津波に襲われる街での災害体験を通して、防災スキルレベルの判定が可能となるものだ。リリースは今秋を予定しており、本日9月1日の”防災の日”に合わせてティザームービーが公開された。

プレイヤーは、地震と津波に襲われる街で展開される15種類のストーリーから5つを選択し、その街にいる”ひとり”としてリアルな災害シーンを体験できる。ただし、地震や津波のシーンが含まれているため、過去の災害を思い出させる可能性があり、心に深い傷を負った方々にとっては辛い内容となる可能性があるので注意が必要。また、緊急地震速報等の警報音が流れるため、視聴環境にも注意が必要となる。

新コンテンツでは、地震や津波の発生時に必要になる行動の実践可否を問われながらストーリーが展開し、体験終了後にはプレイヤーの防災スキルレベルが判定される機能が搭載されている。これにより、防災訓練や防災教育の意欲をより高める仕掛けになっているという。

能美防災では、現在「火災臨場体験VR~混乱のオフィス~」を展開中。これは、VRでのリアルな災害体験によって防災訓練・防災教育の意欲向上を実現するコンテンツで、体験に必要なキットとセットでレンタル提供されている。これまで企業の防災訓練や自治体の防災イベント等で利用され、体験者は4,000人以上に達しているとのことだ。

新コンテンツのリリース時期は今秋を予定しているが、価格等は未定となっている。防災意識の向上に向けて、VRを活用した新たな取り組みが注目される。