講談社の絵本『ぎょうざが いなくなり さがしています』が、第8回未来屋えほん大賞を受賞した。この賞は、イオングループの未来屋書店が毎年開催しており、全国の未来屋書店の児童書担当者が直近1年間に出版された絵本の中から受賞作を選ぶ。過去の受賞作には、100万部を突破した『大ピンチずかん』や大人気シリーズの一冊『パンどろぼう vs にせパンどろぼう』など、大ベストセラー絵本が名を連ねている。

受賞作の『ぎょうざが いなくなり さがしています』は、玉田美知子氏による作品だ。主人公のとしおくんが、「ぎょうざが いなくなり さがしています。特徴は ひだが5つある 一口サイズの 焼きぎょうざです……」との町内放送を耳にしたところから物語が始まる。としおくんは、ぎょうざがいなくなった理由について、様々な想像を膨らませていく。

未来屋書店の担当者からは、「としおくんの想像力豊かな発想が面白く可愛い」、「ぎょうざから連想される事がいっぱいストーリーにちりばめられ、親子でわくわく、にこにこして読める」、「ちょっと危なっかしいぎょうざがとても可愛い」など、選考理由が寄せられている。

大賞を獲得した玉田氏は、「たくさんの方にぎょうざをさがしていただいて、とてもうれしいです。またおいしい絵本をお届けできるよう、パリッとがんばります!!」と喜びを爆発させている。贈呈式は9月6日に都内の会場で行われる予定だ。

第8回未来屋えほん大賞の2位以下の受賞作は以下の通り。

2位:『まほうのわくわくおにぎり』 まいのおやつ／KADOKAWA
3位:『ひみつのたからもの』 豊福まきこ／BL出版
4位:『うちのピーマン』 文：川之上英子・健　絵: 柴田ケイコ／アリス館
5位:『大ピンチずかん　２』 鈴木のりたけ／小学館
6位:『パンダのおさじと　フライパンダ』 柴田ケイコ／ポプラ社
7位:『あーっとかたづけ』 田中達也／福音館書店
8位:『火の鳥　いのちの物語』 原作：手塚治虫　文・絵：鈴木まもる／金の星社
9位:『野球しようぜ！大谷翔平ものがたり』 文：とりごえこうじ　絵：山田 花菜／世界文化社
10位:『おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました』 作：渡辺 朋　絵： 高畠 那生／童心社