男性の身体の悩みは年代で変化、調査で明らかに

株式会社クロス・マーケティングが2024年7月に実施した「身体の悩みに関する調査(2024年)」の男性編によると、男性の身体の悩みは年齢によって顕著な違いがあることが明らかになった。

20~30代男性の主な悩みは「ひげの濃さ」、40代は「精神的なストレス」、50代は「抜け毛・薄毛」、60~70代は「高血圧」が目立つ結果となった。また、70代では「頻尿」の悩みも高かった。

これらの悩みへの対策として、体重や体型の悩みには「定期的な運動」、抜け毛・薄毛には「育毛剤・発毛剤の使用」、精神的なストレスには「病院・メンタルクリニックに通院」、高血圧には「定期的に医師の診察を受けて薬を飲む」などが挙げられた。

スタイルへの意識については、34%が「体重を落としたい」と回答し、「筋肉をつけたい」「姿勢をよくしたい」は2割台だった。

ストレス解消方法では、「睡眠をしっかりととる」「テレビ・映画・動画を見る」「ゆっくり休息を取る」が3割台と上位を占めた。年代別では、70代の「散歩・ウォーキングをする」が44%と群を抜いて高く、20~30代の「ゲームをする」、40代の「美味しいものを食べる」、70代の「お風呂・温泉・サウナに入る」も3割台と目立った。

男性の更年期障害については、「名称も名前も知っている」は12%で、名称のみ認知も含めると54%と半数を超えた。内容認知に年代別の大きな差はないが、名称のみ認知は年代が上がるほど高まり、70代の認知は74%に達した。一方、LOH症候群の認知は極めて低く、認知率の高い20~30代でも10%台にとどまった。

本調査結果から、男性の身体の悩みは年齢によって大きく異なり、それぞれの年代に応じた対策が必要であることがわかる。また、男性の更年期障害についての認知は広がりつつあるものの、LOH症候群についてはまだ認知が低いことが明らかになった。