須坂市動物園のDX推進とEC事業をサポートする産官学民連携

株式会社OpenFactoryは、長野県須坂市、名古屋大学大学院情報学研究科、中京大学工学部、GMOメイクショップ株式会社と「須坂市動物園におけるDX推進に向けた連携に関する協定」を2024年8月26日に締結した。この協定は、各機関の専門性を活かし、オープンデータ等の情報通信技術を積極的に活用することで、須坂市動物園のDX推進と集客力の強化、ブランド価値の向上を図ることを目的としている。

OpenFactoryは、プリントオンデマンドサービス「Printio」を提供し、動物園オリジナルグッズの制作・EC販売・運用のサポートを通じて動物園の収益化と地域社会の発展に貢献する。協定締結の第一弾として、2024年8月26日に須坂市動物園のオープンデータを活用したオリジナルグッズを販売するECサイト「須坂市動物園オフィシャルショップ」を公開した。

ECサイトでは、過去に動物園代表選挙で選ばれた歴代の人気者たちのアクリルキーホルダーなど、イベント時の限定グッズを厳選して販売する。これらのグッズは、2024年3月の春の動物園まつりの際に2日間のみ園内ガチャガチャで限定販売され、完売したものだ。

OpenFactoryは2023年11月より須坂市動物園のオリジナルグッズ制作、販売のサポートを行なってきた。取り組みのきっかけの一つは、飼育員たちが撮り溜めてきた動物たちへの愛情溢れる画像を拝見したことだった。画像の一部はオープンデータとして公開されていたが、なかなか活用されずにいた。またEC販売にも興味があるものの、仕入れ費用がネックとなり実現できない状況だった。

OpenFactoryの「Printio」は、オンデマンド生産によるオリジナルグッズ作成を得意としており、在庫リスクなくコンテンツをグッズ化し、販売することが可能だ。今回はグッズデザインから制作、販売までをOpenFactoryで一貫して行うことで、園の業務負担を抑えながらスピーディーで無駄のないEC販売を「makeshop byGMO」で実現し、園の魅力、そして、飼育員たちの愛情と日々触れている動物たちの魅力を全国に発信できるよう取り組む。

各機関の役割は以下の通り。

  • 長野県須坂市:須坂市動物園事業の推進、オープンデータの提供
  • 名古屋大学大学院情報学研究科:データの利活用によるビジネス機会の創出と産官学民連携による地域情報化
  • 中京大学工学部:モノづくりオープンデータの活用と地域課題解決
  • GMOメイクショップ:ECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」の提供と運営サポート
  • OpenFactory:プリントオンデマンドサービス「Printio」の提供による、動物園オリジナルグッズ制作・EC販売・運用のサポート

2024年9月19日13時30分より、須坂市役所にて三木市長はじめ各機関の代表による協定締結披露式の開催が予定されている。