無印良品、廃棄果物活用の季節限定ゼリー発売

株式会社良品計画は、4月10日から季節限定で「果実を味わうゼリー 国産みかん」と「果実を味わうゼリー 国産りんご」を発売すると発表した。これらの商品は、果物の加工品を製造する際にはじかれる食材を活用したもので、無印良品の店舗およびネットストアで購入可能となる。

良品計画は、1980年の設立以来、「素材の選択」、「工程の点検」、「包装の簡略化」を重視し、日常生活を豊かにする商品・サービスを提供してきた。今回のゼリーは、みかんの缶詰やアップルパイなどに使用するりんごの蜜漬けを作る際にはじかれる果物の端材を活用している。

製造過程で見た目や大きさの理由ではじかれる果物の切れ端を活用し、果肉量を増やしたゼリーとなっている。みかんの缶詰やアップルパイの製造過程で、粒の大きさを揃えたり、見た目を整えたりするためにはじかれる果肉をそのまま使用。これにより、価格を抑えつつも、果物本来の味や食感を楽しむことができる。ゼリーの重さの約半分が果肉で、どこをすくっても果肉を食べられるほど果肉が詰まっている。

良品計画はこれまでにも、製造工程で発生する端材を活用したソーセージや、活用されず廃棄されている地域の農産物を活用した食品などを発売してきた。今後も地球環境や生産者に配慮した素材を選び、すべての工程において無駄を省いた商品を開発するとしている。今回のゼリー発売もその一環で、製造過程で発生する端材を有効活用し、食材の無駄を減らす取り組みを行っている。