クラウドストライクがAIエージェント向けAgentic IdPを発表
クラウドストライク(NASDAQ:CRWD)は、2026年9月2日にCrowdStrike Agentic Identity Provider(Agentic IdP)を発表しました。これにより、Falcon Next-Gen Identity Securityをエージェンティックエンタープライズのアイデンティティ制御プレーンとして確立し、FalconプラットフォームをAIエージェントの運用と保護の標準とする狙いです。
AIエージェントの拡大と従来のアイデンティティ管理の課題
アイデンティティは現代の攻撃の最前線となっており、AIエージェントの活用に伴い脅威が拡大しています。AIエージェントは正規の認証情報を用いてコードを実行し、システムへのアクセスやデータ移動を行いますが、監視なしにマシンスピードで動作する特徴があります。
エージェントが継続的に承認されるためには信頼できるアイデンティティとしての確立が必要とされますが、従来のアイデンティティプロバイダーはそうした用途を想定して設計されていませんでした。Agentic IdPはすべてのエージェントを信頼できるアイデンティティとして確立し、必要なアクセスを必要な時間だけ仲介することで、あらゆるアクションを背後の人間やシステムに紐づける仕組みを提供します。
クラウドストライクで継続的アイデンティティ担当GMを務めるスコット・クリズ(Scott Kriz)は、AIエージェントの保護には動作の仕方に合わせたソリューションが必要であり、Agentic IdPがAIエージェントのためのアイデンティティプロバイダーになると述べています。
AIエージェントはシステムレベルの権限を持って高速で動作するため、特定時点のみの認可はセキュリティ上のリスクになり得ます。クラウドストライクの継続的アイデンティティは、静的なポリシーや常時付与された権限をリスク考慮型のリアルタイムな適用へと置き換えます。これにより、必要な瞬間にアクセスを許可し、不要になった瞬間に取り消す運用を可能にします。
従来のアイデンティティプロバイダーでは、エージェントをサービスアカウントやAPIキー、ワークロードアイデンティティとして管理することが求められていました。しかし、自律的な行動やサブエージェントへの処理委任を行うエージェントに対して、静的なモデルでは十分に対応できない課題がありました。
Agentic IdPの主な特徴
Agentic IdPが備える主な機能は以下の通りです。
- 自動登録:Falcon Guardianが企業全体のすべてのAIエージェントを検出し、各エージェントがオンラインになった瞬間に、Agentic IdP単一の信頼できるディレクトリに登録します。
- 暗号学的に検証可能なエージェントアイデンティティ:すべてのエージェントになりすましや共有ができないアイデンティティを発行し、信頼できるアイデンティティを持つエージェントのみを認可対象とします。
- 有効期間が短くアクセス範囲が厳密に限定されたトークン:常時使用可能な認証情報は付与せず、各タスクに必要最小限のアクセスと時間に限定したトークンを介してアクセスを仲介します。
- すべてのステップの帰属を特定:エージェントのアクションを代行対象の人間やワークロードに紐付け、追跡と責任所在の明確化を行います。
提供企業について
クラウドストライク(NASDAQ:CRWD)はサイバーセキュリティ企業であり、エンドポイント、クラウドワークロード、アイデンティティ、データなどの領域を保護するクラウドネイティブなプラットフォームを展開しています。同社のCrowdStrike Falcon®プラットフォームは、CrowdStrike Security CloudやAIを活用し、検知や保護、脅威ハンティングなどを提供しています。
本記事はクラウドストライクの発表をもとに作成されています。なお、本発表には開発中の未リリース機能に関する記述が含まれており、今後変更される可能性があります。
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