法科研、アルツハイマー病の新たな遺伝子検査サービス開始

法科学鑑定研究所は、医療従事者向けに最新の「医療用アルツハイマー病遺伝子検査」サービスを開始した。このサービスは、最先端の遺伝子解析技術を活用し、アルツハイマー病の発症リスクを正確に評価することで、予防医学の新しい可能性と研究を広げることを目的としている。

アルツハイマー病は、認知症の主要な原因であり、その予防と早期発見は医療界において極めて重要な課題だ。日本では高齢化が進行する中、アルツハイマー病患者の増加が深刻な社会問題となっている。

法科学鑑定研究所の医療用アルツハイマー病遺伝子検査は、ApoE遺伝子の解析を通じて、個々のアルツハイマー病リスクを高精度に評価する。ApoE遺伝子の特定の型(ε4)は、アルツハイマー病の発症リスクを著しく高めることが知られており、この解析結果を基にしたリスク評価は、予防医学の実践において重要な役割を果たす。

医療従事者は、患者の遺伝的リスクを早期に把握することで、生活習慣の改善や適切な予防策を講じることが可能になる。早期介入により、症状の進行を遅らせることが期待でき、患者の生活の質(QOL)向上に寄与する。

法科学鑑定研究所は、ISO9001認証を取得した国内ラボでの検査を行っており、最新の技術を駆使して正確な遺伝子解析を提供する。口腔内細胞を使用した簡便で非侵襲的なDNA採取方法を採用しており、患者の負担を最小限に抑える。検体が到着後、通常5営業日以内に結果が出るため、迅速な診断と対応が可能だ。

検査の手続きは、医療機関からの申し込み、DNA採取、検体送付と解析の3段階で行われる。費用は、アルツハイマー病遺伝子検査(ApoE遺伝子検査)が22,000円(税込)となっている。

法科学鑑定研究所は、医療従事者がより効果的にアルツハイマー病の予防と診断を行えるよう、最新の遺伝子解析技術と専門知識を提供し、患者の健康とQOLの向上に寄与することを目標としている。