Web3インフラ企業のGincoは、AML/CFTサービスプロバイダーであるEllipticとパートナーシップを締結した。両社は、ステーブルコインを中心としたトークン化の普及を見据え、企業のWeb3進出におけるAML/CFT対策の重要性を認識している。このパートナーシップにより、KYCおよびKYTの設定を容易にし、Web3業界の健全な発展を推進していく。

Gincoは、企業のWeb3事業創出を支援するWeb3 Development Companyとして、多くの企業にインフラサービスを提供してきた。一方で、ステーブルコインやRWA、現物償還型NFTなどのトークン化によるWeb3の新しいユースケースが実用化される中、犯罪収益移転やテロ資金供与への懸念も高まっている。そこでGincoは、企業がより安心してWeb3進出に取り組める環境整備を目的に、AML/CFTサービスプロバイダーとの連携を強化することにした。

Ellipticは、ブロックチェーン解析を通じた暗号資産のアドレス評価等を行うマネロン対策ソリューションを提供するAML/CFTサービスプロバイダーだ。今回のパートナーシップでは、両社の製品間でのAPI連携や相互送客・マーケティング連携を実施する。また、日本とAPAC地域を重点地域として、トークン化のユースケース拡大に伴う顧客開拓を進め、日本で培った「Japan Standard」をAPAC地域に展開していく方針だ。

2024年下半期を目標に、両社製品間でのAPI連携を実施し、実ユースケースでの利用検証を通じて、リスク要因の検出とその軽減策を検討する予定である。このパートナーシップを通じて、GincoとEllipticは、企業が安心・安全にWeb3進出を行える環境づくりに尽力し、Web3業界の健全な発展を推進していく。