Dellows News

岡山大学、文科省の先端研究基盤刷新事業に採択 2つの共用拠点を整備へ

国立大学法人岡山大学は、文部科学省の「先端研究基盤刷新事業(EPOCH)」に採択されたことを発表しました。同事業の実施主体は科学技術振興機構(JST)で、今年度から10年間にわたり実施されます。岡山大学は本事業を通じ、先端研究機器の共用化や高度化を進め、研究基盤拠点の形成を図る方針です。

2つの先端研究共用拠点を整備・強化

岡山大学は「人的資本による知と技の共創の場が切り拓く、我が国の研究環境・基盤の刷新~先端研究・経済安全保障の強化促進を担う開かれた研究基盤拠点~」をプロジェクト名に掲げ、学長担当の副学長などを務める佐藤法仁副理事がプロジェクト統括を担当します。

事業では、同大学の強みを活かした2つの共用拠点を整備・強化します。1つ目は、考古学や地球科学を軸にした「微量元素イメージングx年代分析共用拠点」です。試料分析の国内完結や機器・ノウハウの集約を進め、将来的にはヘルスケア分野への展開や人文系と自然科学系を融合させた機器共用拠点の創出を目指します。

2つ目は、がんや難治性疾患の可視化と根治を目指す診断と治療を融合させた「セラノスティクス共用拠点」です。当該分野における国内初の共用拠点として整備が進められます。

技術職員の育成と持続可能な研究基盤の構築

拠点の整備とともに、機器共用(コアファシリティ)を支える技術職員などの人材育成にも取り組みます。養成や専門化、高度化、流動化、国際化を進め、先端研究基盤を牽引する技術者の輩出を目指します。

あわせて、経済安全保障に関連する「ヘリウムリサイクルシステム(He3プロジェクト)」の強化や、設置費・修理費・保守費・撤去費が不要な機器レンタル・リースプラットフォーム「SXプラットフォーム」の強化も推進します。

億単位の自己経費も投入し大学改革を推進

岡山大学の那須保友学長は、事業への採否に関わらず取り組みを実施する方針を教育研究評議会で判断していたとし、自己経費を億単位で投入する予定であると説明しています。

プロジェクト統括の佐藤法仁副学長は、中四国地域から国全体を巻き込み、永続的に研究基盤を発展させる決断と実行の姿勢を示しています。同大学は2023年度に採択された「地域中核・特色ある研究大学強化推進事業(J-PEAKS)」とともに、前例にとらわれない改革を進める方針です。

本記事は国立大学法人岡山大学の発表をもとに作成。

アクセスランキング

今日

1週間