三井不動産がNZLラグビー協会とパートナーシップ契約

三井不動産株式会社は、ニュージーランドラグビー協会(NZR)とパートナーシップ契約を締結した。NZRはラグビーニュージーランド代表「オールブラックス」、「マオリ・オールブラックス」、「オールブラックスXV」を擁する団体だ。オールブラックスは多様性を体現しながら世界の頂点に挑み続けている国際的なラグビーチームであり、三井不動産が掲げる「共生・共存・共創により新たな価値を創出する」という理念に重なることから、本契約の締結に至った。

三井不動産は2024年4月に策定したグループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」において、「スポーツ・エンターテインメントを活かした街づくり」をさらに加速させ、リアルの体験価値を最大化することを目指している。今回、リージョナルパートナー※としてNZRの日本国内での活動を2027年までサポートすることで、オールブラックスと共に街から未来を変える取り組みを行い、スポーツを通じた「感動体験」を創出していく。

※日本国内限定の権利を保有するパートナーシップ契約の形態

三井不動産とNZRはこれまでにも、2019年の柏市でのW杯事前キャンプにおけるサポートや、元オールブラックスのジョン・カーワン氏を社内ベンチャー企業のアンバサダーとして迎えるなど、交流を深めてきた。

今回のパートナーシップ契約では、2024年6月から2027年12月までの期間、オールブラックスやマオリ・オールブラックスなどの選手たちの日本滞在時の活動を支援する。また、様々な事業やイベントを通じて、子どもたちの夢を育み、スポーツ振興や国際化の推進、地域の活性化に繋がるプロモーションを予定している。

具体的には、2024年6月26日から7月4日までの9日間、マオリ・オールブラックスの選手たちが柏の葉の三井ガーデンホテルに滞在し、地元住民によるウェルカムセレモニーや、Rugby School Japanでのラグビー教室などを開催する。また、2024年10月にはオールブラックスの選手との交流会を日本橋で予定している。

三井不動産の植田社長は、「スポーツには、コミュニティを活性化する力がある」と述べ、街づくりによる「場」と「コミュニティ」の提供を通じ、人々とラグビーの接点を増やすことで競技の裾野を広げていきたいと語った。一方、NZRのマーク・ロビンソンCEOは、「三井不動産様はスポーツがコミュニティに与えるポジティブな影響を信じ、革新的な取り組みを進めている組織である」と述べ、日本市場において共に取り組めることを楽しみにしていると語った。

三井不動産は、2016年から「BE THE CHANGE」というスローガンを掲げ、スポーツの要素を盛り込んだ街づくりを手掛けてきた。ボルダリングウォールやスケート場などを備えた「MIYASHITA PARK」、200m陸上トラックなどを含むスポーツパークを有する「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」、本格的なスポーツ・エンターテインメントイベントが実施可能な屋内型スタジアムコートを有する「三井ショッピングパーク ららぽーと堺」などの『場』を整えるとともに、子どもたちがアスリートのレッスンを受けられる「三井不動産スポーツアカデミー」などのイベント実施をはじめとした『コミュニティ』づくりを進めている。2024年5月29日には収容人数1万人規模の大型多目的アリーナ施設「LaLa arena TOKYO-BAY」も開業し、今後も「スポーツの力」を活用した街づくりを推進していく方針だ。