パンダ竹アート2024始動、竹5000本を使った巨大アートが10月完成予定

アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)が2019年から取り組んできた、ジャイアントパンダが食べない竹の幹の部分や食べ残した竹のアップサイクルを推進する活動「パンダバンブープロジェクト」。TSP太陽株式会社は、この活動に共感し、「パンダバンブーアートプロジェクト2024」にともに取り組むメンバーとして、プロジェクト実行委員会に参画する。

同プロジェクトは、複数の事業者・団体・教育機関と「CHIKAKEN(ちかけん)」(熊本県)がプロジェクト実行委員会を立ち上げ、世界的芸術家のワン・ウェンチー氏を招聘。竹5000本を使った高さ約10メートルの巨大アートの制作にチャレンジする。

プレ作品2023年制作

プロジェクトでは、作品の様々な制作過程に携わるボランティアやプロジェクトパートナー(協賛)を広く募集。作品完成後の1年間に渡って、世代を超えたひと・動物・自然がつながる多彩なイベントを開催する予定だ。

プロジェクトの期間は2024年4月から2025年10月まで。5月27日にプロジェクトがリリースされ、ボランティア募集がスタート。6月から竹の調達とクラウドファンディングが始まり、8月からアート制作が開始される。10月には完成セレモニーと各種イベントがスタートする予定となっている。

参加アーティストは、竹を使った巨大な建築物で知られる台湾出身のワン・ウェンチー氏と、熊本を拠点に「竹あかり」の演出制作・プロデュースを手がける「CHIKAKEN」。作品の制作場所は、アドベンチャーワールド内の希少動物繁殖センター「PANDA LOVE(パンダラブ)」エリアだ。

ワン・ウェンチー(王文志)
1959年、台湾生まれ。竹を使った巨大な建築物をつくることで知られるアーティスト。アジア、ヨーロッパ、北米と、世界中で作品を発表を続けている。瀬戸内国際芸術祭と所縁が深い
CHIKAKEN(ちかけん)
崇城大学にて出会った、「ちか」と「けん」を中心としたユニット。共に師事した内丸惠一氏の提唱する「まつり型まちづくり」をベースに、竹に穴を開けてあかり(ろうそくやLED)を灯す「竹あかり」の演出制作・プロデュース会社「CHIKAKEN〈ちかけん〉」を、2007年4月に設立。現在6名で活動している

TSP太陽株式会社は、1970年の大阪万博から国際的なビッグイベントまで、様々なイベントの制作に携わってきたコンサルティング会社。今回のプロジェクトを通じて、「いのちを知る・いのちがつながるきっかけを共有したい」「生きる喜びを分かち合いたい」「挑戦する社会の在り方を考えていきたい」という思いを実現していく。