Jamファイルを Googleスライドに変換できる無料コンバーター

ゼッタリンクス株式会社は、Google Jamboardの提供終了に伴い、Jamファイルを Google スライドに変換できるコンバーターを2024年5月28日から無償で提供開始した。このコンバーターは、2024年12月31日のGoogle Jamboard提供終了に合わせて利用できなくなる予定だ。

Jamboardは、ふせんを使った学習を簡単な操作で行うことができ、これまで多くの学校の授業で利用されてきた。しかし、2024年10月からJamboardは表示専用となり、12月末以降にはJamファイルも完全に削除されることになり、教育現場では既存のJamファイルの移行について早急な検討が求められていた。

ゼッタリンクスは、Jamファイルを Google スライドに変換するコンバーターを開発し、無償提供することで、使い慣れたGoogle スライドを活用して協働学習を継続することができ、多くの先生方にとっても負担なく今の環境のままで利用していただくことができるとしている。

このコンバーターは、これまでに作成したJamファイル(付箋やテキストボックス、図形、背景画像など)を、編集可能な状態でスライドに変換する。同じGoogleアプリを利用することで、新しいアプリのインストールやアカウントを設定する手間を省き、共有方法やファイル管理など使い慣れた環境のまま移行することが可能だ。

ただし、Jamboardの付箋の色はSuiteシリーズ「ふせん」機能の類似色に変換され、図形は四角のみに変換される。また、画像以外の背景は変換されず、背景画像は縮尺がゆがむ場合がある。ペン描画や回転には対応していない。

ゼッタリンクスでは、Google スライドで「ふせん」を使った協働学習をスムーズに行えるよう、日本の学習環境に合わせて開発されたGoogle Workspace for Eduationの拡張機能「Suiteツール for Education」も提供している。

同社は、「学びの力で笑顔あふれる未来を創る」をモットーに、これからの日本の教育のため、現場の先生や児童生徒が笑顔になれるよう製品開発を手掛けてきた。今後も教育現場のニーズに即した機能拡充を続けて、より良い学習環境の実現に貢献していくとしている。