新入社員の入社決め手、1位は事業内容への興味

株式会社ジェイックが2024年5月28日に発表した「2024年度の新入社員に『入社の決め手』を調査」の結果によると、1位は「事業内容への興味」で66.9%、2位は「成長できる環境」で57.5%だった。この調査は、同社が提供する新入社員研修の受講者888名を対象に、2024年3月29日から4月9日にかけてWebアンケートで実施されたものだ。

「入社の決め手」については、2022年・2023年の調査結果と比較すると、「事業内容に興味があった」「成長できる環境があると感じた」「扱うサービスや商品が魅力的だった」が増加傾向にあり、特に「扱うサービスや商品が魅力的だった」は2年前の2022年調査結果と比べて7.8ポイント増加している。

また、「就職活動において重要視していた軸」については、1位が「業界/職種」で61.4%、2位が「勤務地/転勤の有無」で37.0%だった。2022年・2023年の調査結果と比べると、「福利厚生の充実さ」「有給休暇の取得しやすさ、初任給」「企業理念(ミッション)」が増加傾向にあり、特に「福利厚生の充実さ」と「有給休暇の取得しやすさ、初任給」は2年前の2022年調査結果から7.0ポイント増加している。

「今後のキャリアで実現したいこと」については、1位が「自分の能力を高める、成長する」で70.5%だった。2022年・2023年の調査結果と比較すると、「いまの会社で出世して、年収を上げる」「幸せな結婚をする」「語学力をつけて海外で働く」「平凡に日常を過ごす」が増加傾向にある一方で、「社会貢献できる仕事に就く」と「日本や会社の発展のため働く」は年々減少傾向にあるという。

同社執行役員の東宮美樹氏は、今回の調査結果について「2024年度の新入社員は、『福利厚生の充実さ』『有給休暇の取得しやすさ』といった働きやすさと、『成長できる環境』『出世や年収アップ』といったスキル・年収アップの両方を強く求める傾向にある」と分析。また、「自身のキャリア形成に対する関心が強く、同時にプライベートも含めた人生の充実度を重視する傾向がある」とし、「こういった時代背景等による価値観は今後も継続する」と述べている。