ヒュンメル、平和学習支援のピースシャツ受注開始

デンマークのスポーツブランド「hummel(ヒュンメル)」が、売上の一部を平和学習に活用するピースシャツの受注受付を開始した。このピースシャツは、毎年夏に行われているU-15ピースマッチのレプリカシャツとなっている。

ヒュンメルは、2015年に被爆70年を迎えた際、当時ユニフォームサプライヤーだったV・ファーレン長崎と平和を祈念するユニフォームを発表して以来、スポーツを通して平和を考えるピースユニフォームを作り続けてきた。今年で10年目を迎えるにあたり、広島県と長崎県のサッカーU-15県選抜によるピースマッチを前に、レプリカモデルのピースシャツを一般発売することとなった。

このピースシャツのデザインは、折り鶴を連ねた幾何学パターンをベースに、タグラインである「SHARE THE PEACE」を平和を象徴する鳩に託したものとなっている。広島バージョンの「ピースシャツ2024HIROSHIMA」は、被爆した8月6日を胸と背に入れ、背中には原爆ドームも配置されている。過去を乗り越えて平和の礎を築いてきた広島の人たちが願ってきた平和が、笑顔をつくり出すようにとの想いが込められている。

受注期間は6月9日までで、売上の一部は広島県サッカー協会に寄付され、毎年8月に開催されるピースマッチにおける平和学習などに活用される予定だ。ヒュンメルは、1923年に世界で初めてスタッド付きスパイクを開発したことで知られ、現在は「Change the World Through Sport.」(スポーツを通して世界を変える)をミッションに掲げ、独自のブランドストーリーを展開している。